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SR-135 G.Ph.テレマン ソナタ集 第8巻
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ソナタ ハ短調(ハラッハ・ソナタ 第1番)
★解題★
本作は近年ようやく日の目を見た作品で、オーストリア領ナポリ副王を努めたアイロス・フォン・ハラッハ伯爵のコレクションからみつかったものです。同コレクションからは、他にもテレマンの作と記されたソナタや協奏曲、その他多数の作曲家のリコーダー作品がみつかっており、よくぞ集めて残しておいてくれたものですね。
ほんとうにテレマンの真作であるかどうか等についてはまだ議論のさなかですが、なかなかいい曲であるのは間違いありません。
★解説★
4楽章から成り、緩・急・緩・急の「教会ソナタ」型で書かれています。
第1楽章はアダージョ(ゆっくりと)、4分の4拍子です。細かい動くを含むテーマを扱って手堅くまとめられています。さりげなく出てくる「同音連打」の音型は、のちの楽章でも重用されていて、全曲を統一する要素になっています。
第2楽章はアレグロ(快活に)、4分の4拍子。いきなりトッカータふうの16分音符のモチーフから始まり、同音連打の音型も大活躍します。冒頭にあらわれたジグザグ進行の音型と、同音を3回連打する「運命の動機」のような音型が2大要素として大活躍します。
第3楽章はコン・アフェット(愛情をもって)、4分の3拍子です。テーマは、ゆったりとしながらも比較的大きな跳躍を多くふくむ動きから、やがてリズミックに早口になって訴えかけるように上昇していきます。この早口な動きが中心になって音楽を進めます。
第4楽章はプレスト(速く)、4分の4拍子。大きな跳躍進行を駆使して2声部から成るテーマを扱いますが、経過句のようにあらわれる16分音符の速いモチーフは、同音3回の連打を含んでいますが、第2楽章とは形が違っています。終結部分では半音階で上がっていくやや不気味な動きが耳に残ります。
ソナタ イ短調(ハラッハ・ソナタ 第2番)
★解題★
本作は近年ようやく日の目を見た作品で、オーストリア領ナポリ副王を努めたアイロス・フォン・ハラッハ伯爵のコレクションからみつかったものです。同コレクションからは、他にもテレマンの作と記されたソナタや協奏曲、その他多数の作曲家のリコーダー作品がみつかっており、よくぞ集めて残しておいてくれたものですね。
ほんとうにテレマンの真作であるかどうか等についてはまだ議論のさなかですが、なかなかいい曲であるのは間違いありません。そして、イ短調のソナタは、ハ短調のソナタ(第1番)以上に、真作の可能性が高いように思います。
★解説★
4楽章から成り、緩・急・緩・急の「教会ソナタ」型で書かれています。
第1楽章はグラーヴェ(重々しく)、4分の4拍子です。高い音域を十分に駆使し、また精彩ある細かいリズムも取り入れながら歌い継いでいきます。ロマン的な雰囲気は、「ソナチネ イ短調」の第1楽章をちょっと思い起こさせます。魅惑的な楽章。
第2楽章はアルマンドと題され、4分の4拍子です。16分音符の動きが中心で、大きな跳躍がたくさんあるほか、最後近くには、一人で反行する2声部(上声部は下行、下声部は上行)の音階を奏する難しい箇所もあって、かなりの練習が必要でしょう。このあたりは、ジャック・ペジブルの語り口をちょっと思わせるかも知れません。
第3楽章はサラバンドで、4分の3拍子です。気品のある旋律とシンプルな構成でまとめられていますが、平均音域の高さは驚くべきレベルで、実はC管のソプラノリコーダーにふさわしい音域の曲だと言っても過言ではないでしょう。
第4楽章は8分の6拍子のジーク。第1楽章のテーマが主和音の上行分散和音を骨組みとしてたのに対して、この楽章は下行の分散和音を骨組みとしていて、みごとな対照をなしています。「高いソ」までを含む広い音域を駆使し、惜しみなく魅力的なモチーフを繰り出す展開の冴えといい、短いながら曲の姿もピタリと決めて印象鮮やかにまとめた手際といい、まさにテレマン以外の筆からは生まれ得なかった音楽ではないでしょうか。
収載曲
[1] ソナタ ハ短調(ハラッハ・ソナタ 第1番)
[2] ソナタ イ短調(ハラッハ・ソナタ 第2番)
商品詳細
発売日 |
2021/10/1 |
ページ数 |
32 |
JAN |
4571325250730 |
ISBN |
9784862669476 |
楽器 |
リコーダー |
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