ビガリアのソプラノリコーダーソナタ・イ短調は、「作品1」として出版されたソナタ集のなかの第7番(横吹きフルートのためのソナタ)をもとに、何者かが多少改変しながらソプラノリコーダー用に編曲してあったものです。この楽譜を現代譜として1965年に出版したSchott社版の解題によると、原典である手書き譜には「Flauta di quatre」のためのソナタと記されているのだそうで、このFlauta di quatreというのは、ふつうのC管のソプラノリコーダーよりも1音低いB♭管のソプラノリコーダーだったということです。しかし、これは今ほとんど作られていませんので、C管のソプラノリコーダーで演奏するのが普通です。