ロケットミュージック
ENS-65 サックス4重奏のための「想い出は銀の笛」(三浦真理作曲)
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Memory Like a Silver Flute for Saxophone Quartet
商品番号:ENS65
グレード:4
出版社:ロケットミュージック
編曲者:高田 優 ( タカダ・ユウ )
作曲者:三浦真理 ( ミウラ・マリ )
シリーズ:アンサンブル
編成概要:サクソフォン4重奏
解説:「想い出は銀の笛」は、原曲はフルート四重奏です(1990年、教育芸術社から出版)。今回、高田優氏の編曲によって、サクソフォーン四重奏版が誕生しました。サクソフォーンの魅力が感じられる編曲は、きっと多くの演奏家に愛されることでしょう。(三浦真理)
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サクソフォーン奏者:雲井雅人氏からの曲解説;
二十歳のころ、サクソフォーン四重奏が楽しくて仕方なかった。たくさんの素敵な曲との出会い、忘れられない友との過ぎし想い出。ああ友よ、君はそう吹くのか!それが君の音なのか!アンサンブルで重ねた音と音の思いがけないきらめきに、どんどん夢中になっていったあのころ。その気持ちは、今も僕の心にありありと生きている。この曲もそんな出会いを作ってくれるだろう。そして、この曲の命が末長く続きますように。
フルート四重奏版のために作られた「想い出は銀の笛」。
私たちは三浦真理さんの作品で「ティータイムの画集」「ファンタスティック・モネ」「プリンセス・マーメイド」をこれまでに演奏してきました。どの曲も上品でかわいらしい雰囲気があり、クラシック音楽の形式で構成されつつも私たちになじみの深いポップスの要素がちりばめられていたり・・・不思議な魅力に引き込まれています。
“都会的で洗練された印象'にスポットを当てたこの曲は、サックス四重奏にもぴったりだと思っています。今回解説を書くにあたり、各楽章のタイトルから連想したり演奏してみて私たちが感じた曲へのイメージを軸にまとめました。たくさんアイデアを出し合って自分たちだけの素敵な「想い出」をぜひ作ってください。
第1楽章「エメラルドグリーンの風」
風の強さ、温度、湿度。
古くから多くの人を魅了しているエメラルド。冒頭のベルトーンは、古へ想いを馳せて、放物線を描くように強弱をしてみてください。
「2」の5小節目のソプラノは怖がらずに光が差し込むようにスピード感のある息を入れます。
「3」伴奏の人たちで追い風のようにfに追い上げていきます。「1」と同じモチーフが出てきますが、音色や勢いの違いを十分に出してください。
「4」風の旅。少しの不安とわくわくを胸にテンポに乗りましょう。風車のようにくるくると3連符が軽快に流れを作っていきます。
「7」からエメラルドがキラキラしているイメージで。16分音符がきれいに連なるようにそのパートだけで練習してみてください。
「8」は音数が少ない分、音量やテンションが落ちないように気を付けてください。ffpで音量を下げたときも張り詰めた音色をキープしましょう。
「9」は「2」と同じモチーフを使っていますが、少し儚い印象です。違いが出るようにしましょう。最後はハーモニーを感じながら落ち着いた音色で。
第2楽章「紅のルビー」
愛の象徴、女性らしさ。協調性、対話。
メロディが短いフレーズで他パートへ移り変わるので、ニュアンスをよく打ち合わせスムーズにつながるようにしましょう。細かく転調するので、和声がどこへ解決へしていくのか注意深く聴いてください。
「4」の2小節前のバリトン最低音は、その音ばかりに気を取られずに「4」の頭の音に解決するまで息の流れを持っていくように意識してみてください。
「4」の7小節目からは上の3パートが対話をしているように音を紡いでいきましょう。
「5」の1小節前、1拍目の音が会場に響いているのを休符で感じましょう。
「6」のバリトンサックスは包み込むようなあたたかい音色で。上の3パートは休符を大切に。
第3楽章「ブラックインヴェンション」
粋。スピード感、ユーモア。
この楽章は演奏するスタイルをよく話し合ってください。
スイングする際には6小節目に出てくるようなテナーのタイは伸ばさず3拍目の頭は休符になるように、別に頻出してくる8分音符のあとに休符がある場合は音を抜かずに舌で息をせきとめるように切ることを全体で統一して演奏するとクールなニュアンスになります。
「7」からはずっと格好つけてきていたのにfでピークがきたら思わず無邪気に楽しんでしまったかのように。
Meno mossoからはスイングはせず、夢の中へ誘われるように柔らかい音色で吹いてください。
第4楽章「紫の薔薇」
気品。冷静(青)と情熱(赤)を持ち合わせた色。
前楽章のMeno Mossoの柔らかい雰囲気を引き継いだまま、薔薇の豊潤な香りを味わうつもりで甘くきれいな音色を奏でましょう。
「3」は落ちた花びらが強い風に吹き上げられて舞うように。だんだん風の勢いが弱くなって「4」へ向かいます。
第5楽章「ブルー・パステル」
明るい、さわやか。平和。
リズムユニゾンが多いので足並みをそろえて次のフレーズに行くのを楽しみに演奏しましょう。
「2」の4小節目にあるようなリズムがたくさん出てきます。2拍3連に聞こえないように気を付けましょう。2拍目と4拍目の裏を短めに切ると小気味よく仕上がります。
「1」の2小節前からのオクターブの跳躍は、オクターブキーを押しすぎないように意識するとうまくいくかもしれません。
「3」から出てくるアルトとバリトンのリズムは2拍目から3拍目へ、4拍目から1拍目へと前に進むように駆け抜けましょう。ぴったりとそろうように練習しましょう。途中のfは大げさにならず全員が一旦集合するように。
「4」のバリトンは少しおどけて。5からは音量は下がりますがスピード感を失わないように気を付けましょう。
最後から4小節目のアルトは勢いを大切に、息の流れを躊躇せずに駆け回るように吹いてください。
サクソフォーン奏者
国立音楽大学教授
相愛大学客員教授
雲井 雅人
解説2:●三浦真理プロフィール
1983年、国立音楽大学作曲科首席卒業。同大学院修了。第一回、サクソフォーン協会主催作曲コンクール入選。ピアノデュオ国際作曲コンクール第一回、第二回入選。
サクソフォーンの作品は、「ティータイムの画集」「ファンタスティック・モネ」「プリンセス・マーメイド」(教育芸術社)がある。
●高田 優プロフィール
東京都出身。尚美学園大学、尚美ミュージックカレッジ専門学校卒業。2007年9月に、中国大連演奏旅行に、サックス四重奏の一員で参加。Jean=Yves FOURMEAU、須川展 也、各氏によるマスタークラス受講。サックスを雲井雅人、林田和之、栃尾克己、松井宏幸の各氏に師事。室内楽を太田茂、木村健雄、中村均一 の各氏に師事。ソロ、声楽と管楽器のアンサンブル、イベントでの演奏、ビックバンド、 ジャズピアニストとのレストランでの演奏や、中学生・高校生のレッスンなど、ジャンルを縛らず活動している。また、楽曲のアレンジも手掛けており、奏者ならではの観点での編曲を心がけている。
収載曲
[1] 想い出は銀の笛
作曲: 三浦真理
編曲: 高田 優
編成: サクソフォン4重奏
グレード: 4
商品詳細
発売日 |
2019/4/24 |
JAN |
4571453817515 |
ISBN |
9784866792781 |
楽器 |
サクソフォーン重奏 |
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