【編曲家からの曲解説】 「Banks of Green Willow」はタイトルは一般的には「緑の枝垂れ柳の岸辺」と訳されますが枝垂れ柳というと日本では“幽霊”を連想する人が多いため「イングリッシュガーデンをイメージしやすい」という理由からグリーンウィローはそのままにしました。 曲調は終始穏やか且つメロディックでイギリスの緑の多い田舎町を容易に想像させられます。三拍子系でまとめられているのもこの曲の大きな特徴です。 曲の後半には「Green Bushes(緑の茂み)」というイギリス民謡が引用されています。これはパーシー・グレインジャーの編曲やヴォーン・ウィリアムズの「イギリス民謡組曲」の2楽章にも用いられている非常に美しいメロディが印象的です。 編曲したものはダブリードと弦楽器がオプショナルになっていますが入れたほうが原曲に近い感じになります。ハープはピアノで代用しても構いませんがその場合はグリサンドの音階に注意してください。譜面的には難しくないですが音楽的に作るには少し大人の感覚が必要かもしれません。(高橋宏樹)