Tokyo Cantat 2009において「競演合唱祭からみんなの合唱へ・・・」題されたコンサートで初演された。明治に導入された西洋音楽が昭和に入ってどのように大衆化して社会に関わってきたか、というコンサートであり、そのなかで流行歌をつないだメドレー3つを抜き出したものが本書である。時代別に戦前の《ふるさとの岸をはなれて》、敗戦直後からの《君に会ううれしさの》、高度経済成長期の《しあわせは空の上に》(初演時は男声合唱、女声合唱版は本書のための書き下ろし)の3つのメドレーから成る。タイトルはそれぞれのメドレー全体を象徴するフレーズから出版時につけられたものである。