カワイ出版

信長貴富:男声合唱とパーカッションのための「饗宴の歌」

商品情報にスキップ
1 Translation missing: ja.general.slider.of 1

カワイ出版

信長貴富:男声合唱とパーカッションのための「饗宴の歌」

通常価格 2,090 (税込)
通常価格 セール価格 2,090 (税込)
セール

icon 3,300円以上で送料無料

取り寄せ
目安:7~14日
・作曲:信長貴富
・作詩:アメリカ・インディアンの口承詩
・訳詩:金関寿夫
・A4判/68頁
・グレード:中~上級

2006年に東西四大学合唱連盟の委嘱により初演された。
パーカッションは一人で演奏するが、終曲の「響宴の歌」では合唱団員も幾つかの楽器を担当し、華々しい雰囲気を作り上げる。

<まえがき>
この曲集は東西四大学合唱演奏会(通称・東西四連)の合同ステージのために作曲し、2006年に初演されたものです。同世代の優れた指揮者・伊東恵司さんとの初仕事ということで大いに気合いが入り、できあがってみるとかなり大がかりな作品に仕上がっていました。
作曲にあたっては、大人数の男声合唱を最大限に活かすことを考えました。巨大なエネルギーを一つに束ね、あるいは炸裂させ拡散させるための仕掛けとして、パーカッションを加えることにしました。
この音楽的欲求を受け止めてくれるような詩を求めた結果、金関寿夫氏(1918~1996)の訳による『魔法としての言葉~アメリカ・インディアンの口承詩』(思潮社)が思い当たりました。  アメリカ・インディアン──近年では偏見を助長しないためにネイティヴ・アメリカンという呼称が広まっていますが、ここでは金関氏の著書名を重んじて“インディアン”を使用します──は一部の部族を除いて文字を持っておらず、口承文化を受け継いできました。言葉には魔力があると信じられており、多くの詩があらゆる生活の場面で何かに資するために(例えば雨乞いや悪魔払いなどとして)歌われたものだといいます。人々の知恵や祈りが沢山つまった詩の魅力は、原語→英語→日本語という翻訳過程で起こる摩滅を経てもなお、生き生きと感じ取ることができます。

I. 魔法のことば  呪文のように聞こえる意味不明な歌詞はポピ族の「せむしの笛吹の歌」。ポピ族のあいだで、セミは目に見えない生命力を持つ霊とされ、「せむしの笛吹き」と呼ばれていた。今では詩の“意味”は忘れ去られ、“音”のみが残ったのだという。曲中ではこのほかに異なる4つの部族の詩を混在させ、言葉の交錯によって生じる熱の高まりを目論んだ。

II. ペヨーテの神に捧げる歌  “ペヨーテ”はサボテンから精製した麻薬の一種。儀式の際にこれを噛んで幻覚を得たという。「青い雄牛」は神々と人間との間の仲介者。「ウイリコータ」は「青い雄牛」の出生地とされる場所。幻覚によってもたらされた摩訶不思議な光景が、鐘の響きとともに歌われる。

III. 嵐の歌  雨乞いのために歌われた儀式歌。雷光が雄大な山の稜線を映し、とどろく雷鳴は大自然への畏敬を人の心に映す。

IV. フクロウの歌  いかにも思慮深そうなフクロウの独白。しかし獲物を狙うフクロウの目線は、敏捷な一面も覗かせている。「ホー」という鳴き声が夜明けを告げると、輝く朝がやってくる。

V. 饗宴の歌  夜と朝が回り舞台のように慌ただしく転換し、生命が覚醒する。躍り上がり走り回りたくなる衝動は、こらえることができない。そんな音楽。

信長貴富

収載曲

魔法のことば
  作曲: 信長貴富
  作詞: アメリカ・インディアンの口承詩
  訳詞: 金関寿夫
ペヨーテの神に捧げる歌
  作曲: 信長貴富
  作詞: アメリカ・インディアンの口承詩
  訳詞: 金関寿夫
嵐の歌
  作曲: 信長貴富
  作詞: アメリカ・インディアンの口承詩
  訳詞: 金関寿夫
フクロウの歌
  作曲: 信長貴富
  作詞: アメリカ・インディアンの口承詩
  訳詞: 金関寿夫
響宴の歌
  作曲: 信長貴富
  作詞: アメリカ・インディアンの口承詩
  訳詞: 金関寿夫

商品詳細

発売日 2015/11/1
ページ数 68
JAN 4962864918968
ISBN 9784760918966
楽器 合唱