2017年6月のEnsemble Bel Homme × Mu Project ジョイントコンサートにより委嘱初演。初演が6月下旬ということもあり「夏っぽい作品を!」という合唱団からの要望を受け、栗原寛の歌集「窓よりゆめを、ひかりの庭を」より短歌を選び作曲。夏という季節を通過していく人々の微妙な趣きや様子を描写。無伴奏男声合唱のため難易度は高めだが、3曲ともにはっきりしたメロディーラインを持った美しい作品となっている。全3曲。
<まえがき> この作品は、2017年6月に行われた Ensemble Bel Homme と Mu Project のジョイントコンサートにおける合同演奏作品として委嘱・初演されたものです。初演指揮者の宮城太一さんからいただいた「(演奏会の時期にちなんだ)夏らしい作品を」との求めに応じ、歌人・栗原寛さんの短歌5首をテキストにした3曲の小品を作曲しました。夏という季節のイメージから想像されるみずみずしさやエネルギーに溢れた様子......というよりも、その季節を通り過ぎていく人々の心の動きや思い、を描きとったものになっています。全曲を通奏しても7分未満の短い作品なので、様々な機会に歌っていただければと思います(もちろん、それぞれの曲を抜粋しても構いません)。