カワイ出版
鈴木憲夫 無伴奏混声合唱曲 般若心経
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祈りの作曲家が描く、般若心経の世界。心経が持つ東洋の祈りの韻を、コラールにも似た西洋の美しく繊細なハーモニーで表現した作品。
歌詩は心経の漢字詩を用いているが、ローマ字が参考に添えられている。また巻末には、著者による意訳と解説が添えられており、理解と演奏の補助になるよう配慮されている。音楽を通し、般若心経の言葉の向こう側を深く感じていただきたい。
混声四部(部分的に最大で女声五部・男声四部)
<まえがき>
当間修一先生より委嘱の話があってからテーマを「般若心経」と定めるまで幾多の紆余曲折がありました。「般若心経」と決めたのは初演のわずか2ヶ月半前のことでした。
「般若心経」は幼い頃より馴染んだ「お経」です。それには信仰心の篤い祖母の影響がありました。いつの頃からか私も唱えるようになり写経もするようになりました。それは私にとり自然なことでした。そして思ったものです。「このお経をいつか自分なりの言葉で語れたら」と。さらに「曲にしたい」とも十代の私は考えたのでした。
私はこれまでたくさんのテキスト(詩)に作曲してきました。それは同時にその詩に描かれた世界に身を置き、さまざまな「旅」をしてきたということでもあります。この「般若心経」もそうでした。ただ言葉で表現された世界ではなく、言葉の放つ光明なる世界との対峙、精神世界への旅でもありました。
これを作るに当たり「般若心経」を完全に理解して作曲に臨んだわけではありません。作曲しながらひとつひとつの「語」と向き合い、玄奘三蔵(げんじょうさんぞう)のこれを編纂した時の法悦(ほうえつ)さえも身近に感じ、深遠で広大無辺世界に迷いながら「今の自分で書ける般若心経を書けばよい」と自身に言い聞かせながら作曲を進めていきました。
作曲が完成した時「作った」というより「作らされた」という思いが、その時の私を「無上の悦び」に浸らせたことを今でもはっきりと覚えています。
2005年9月25日、この作品は完成しました。
鈴木憲夫
収載曲
[1] 般若心経
作曲: 鈴木憲夫
作詞: 般若心経
編成: 無伴奏混声合唱
グレード: 中級
商品詳細
発売日 |
2018/7/1 |
ページ数 |
20 |
JAN |
4962864919798 |
ISBN |
9784760919796 |
楽器 |
合唱 |
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