カワイ出版
男声合唱ピース 難しいコーラス からたちの花
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カワイ出版からの挑戦状!? 合唱に命を懸ける男たちへ「歌えるものなら歌ってみやか゛...ってくた゛さい。」と、気鋭の作曲家の名アレンシ゛をお届けする。略して“ムズコー”。たた゛難しいた゛けて゛なく、音楽的にも非常に優れているアレンシ゛。日本語の美しい発音など音楽以外の点でも難易度高し。アンコールやロヒ゛ーコールなと゛て゛、聴衆の度肝を抜いていたた゛きたい。
北川 昇からの挑戦状!
● 一部のテヌートスタッカート以外は必ずlegatoであるように。
スラーがついている箇所についてはmolto legatoで。
● テヌートはマルカートにならぬよう。
その意の通り「十分に音を保って」演奏されたい。
● 日本語の発語には十分過ぎるほどの配慮を。語頭だけの明瞭さだけではなく、
語尾や助詞のデリケートな処理が望まれる。
八分音符の旗が拍節ではなく言葉で区切られているのは、それを意識していただくためである。
● テンポ変化は細かく設定したが、rit.とriten.の区別。
それに「poco」があるかどうか、精緻な目盛りが要求される。
● ただし、機械的なテンポの刻み方は曲の叙情性を損ねる。
何も表記していない箇所も含め、自然なアゴーギクとなるような工夫をお願いしたい。
● 音域はそれぞれのパートにとって無理のないようにした。
けして「のど自慢」「声自慢」な歌い方にならぬよう。
日本の心を大事にして、sempre cantabileで歌って欲しい。
〈あとがき〉
山田耕筰という作曲家は、日本歌曲を勉強する時に必ず通る道で、作曲学的に見ると「言葉の叙情性を旋律と和声に込める」とはこういうことを言うのだろうな・・・といつも思うのである。中でも「からたちの花」は山田耕筰自身の幼少期の追憶を北原白秋が詩にしたという背景があり、最も色濃く反映されているといっても良いのではないかと思っている。
さて、その「からたちの花」を独唱で(上手く)歌うには、かなりの技量が必要となる。跳躍音程を正しく捉えること、日本語が適切に発語されること、その上で旋律と和声の叙情性が表現できること・・・リサイタルのレパートリーに組み込むには勇気が要る曲目の一つかもしれない。
そんな「からたちの花」を男声合唱に編曲した。私は自分自身が男声合唱団に属して歌っていることもあり、様々な作曲家の作品を演奏する機会に接してきたが、男声合唱の魅力は「声を張り上げるフォルテ」と共に「柔らかく、歌に《泣き》の入る繊細さ」でもあるように思う。懐の深い男声合唱ならではの表現を目指してほしい。
「歌えそうな気がするが、なかなか完成に近付かない」編曲であろう。辛抱強く取り組んで、聞いている人が思わず涙するような演奏ができるよう期待している。
出版に際しては、カワイ出版の早川由章さんにお世話になった。感謝申し上げる。
北川 昇
商品詳細
発売日 |
2016/12/1 |
サイズ |
A4 |
ページ数 |
8 |
JAN |
4962864923566 |
ISBN |
9784760923564 |
楽器 |
合唱 |
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