カワイ出版

混声合唱ピース 汽車ぽっぽ

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混声合唱ピース 汽車ぽっぽ

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歌曲による合唱編曲ピース。
混声合唱の機能を充分に活かした演奏効果の高い編曲である。また舞台上での演出も容易で、アンコールや合唱祭などでの演奏に最適である。

<まえがき>
汽車ポッポは作曲者の優れた作曲技術の結晶といえましょう。SLの圧倒的な迫力を、対位法を駆使して大変躍動的に表現しています。擬音の使い方も効果的です。現代的ですらありますが、即興で作ったせいか、惜しむらくは詩が短すぎてすぐ終わってしまうのが残念です。編曲に当たってはこの点を考慮して同じ歌詞を2回続けましたが、それでも少し足りない気がします。また、この曲を子供の歌にだけしておくのは勿体ないので、成年でも歌えるよう、更に迫力を増す工夫をしてみました。序の部分は、出発の汽笛に始まりSLがだんだん近づいて来るさまを演出。2回目の歌詞ではさらに機関車の車輪が間近に感じられるよう変化させました。私もSLファンなので全国の同好の方に沢山歌って頂けたら嬉しいです。

 作者は旧東海道線(現御殿場線)に国府津方面から乗り、御殿場に向かう急勾配をあえぎながら登って行く、重連のSLの走る勇姿を実感したようです。私は三島で青年期まで過ごしました。子供の頃の三島駅はまだ御殿場線にあり、丹那トンネルの開通により、新東海道線に三島駅が移り、元の駅は下土狩と名が変わりました。学校から帰ると毎日のように新しい三島駅で、貨車の入れ替えに精を出す小さなSLを飽く無く眺め、乗せて貰ったこともあります。三島から出る伊豆箱根鉄道が駅を出るとすぐ急角度で左に旋回していくのは、反対に三島広小路駅から旧三島駅に向かう直線路を、新三島駅へ行くように無理矢理線路を方向転換させた名残です。私の家はその線路際にあったのでよく覚えています。沼津から御殿場に上る線路も急勾配のため、戦争中にスイッチバックが取り入れられ、長かった御殿場下土狩間に2つの新駅が出来たのもSL対策だったのです。戦争中軍需物資不足のため、複線だった線路が単線にされましたが、戦後になっても御殿場線のSLは長い間走り続けました。ちなみにもう一曲の汽車ポッポの作詞者富原薫氏は御殿場出身です。
 この曲は2016年5月、大阪のアンサンブル・エヴォリュエにより飯沼京子さんの指揮で初演され、演奏はYouTubeで聴くことが出来ます。試聴された回数が大変多いので出版の運びとなりました。

飯田正紀

商品詳細

発売日 2017/11/1
サイズ A4
ページ数 12
JAN 4962864923764
ISBN 9784760923762
楽器 合唱