2019年3月8日、作曲者の作品展にて初演。やなせたかし詩集「生きているってふしぎだな」より、コンクールや合唱祭などで選曲しやすいよう１～３分程度の曲にまとめている。かわいらしい曲、おかあさんコーラス向けに簡単な演出がつけられるような易しい曲、身近な楽器を加えたり無伴奏にしたり趣を変えられるようにした曲、全曲通した際に単純な展開にならないよう配慮した曲など様々である。全７曲。

＜まえがき＞
　この曲集は「石若雅弥作品展2019」のために作曲した作品で、私が合唱指導をしている時に「こういう曲があったらいいな」という思いから生まれたものでもあります。詩は、以前から付曲したかった、やなせたかしさんの詩集『生きているってふしぎだな』（銀の鈴社）から選びました。
東日本大震災の折に「アンパンマンのマーチ」を私が編曲したなどご縁もあり、詩の使用を事務所の方から特別に許可いただきました。

また、今回の作曲に際し以下のような作品を目指して取り組みました。
・やなせさんの詩の世界観に合うよう、子供から大人まで楽しめる作品
・メロディラインが明確で、独唱曲としても演奏可能な作品
・合唱祭など制限時間がある時に選曲しやすいような短い曲ばかりの曲集
・振付などの演出もつけやすい作品
・伴奏つきでも無伴奏でも演奏できる作品（「２. ゆうやけ」と「５. いずみ」のみ）

　オプションで簡単な楽器を記載した作品もあります。譜面上には書いてありませんが装飾音を加えたり違う楽器に置き換えるなど、それぞれの団で自由に演奏していただき、楽しんでいただけたら幸いです。
石若雅弥