カワイ出版

合唱エクササイズ 作曲家編3

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合唱エクササイズ 作曲家編3

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好評の合唱エクササイズシリーズ。この『作曲家編』は少しアプローチを変え、曲を作るときに作曲家は何を考え、楽譜にどう書いていくか、など、作曲家の目線を追っていき、実際に曲を作ってみながら考えていく。
第3巻では男声合唱と女声合唱の構造や作曲のスタイルについて考察しながら、作曲家という仕事を通して、「楽譜」を読み込むことの大切さを語っている。

第1章 合唱パートを書いてみよう! 2
   第1課 男声四部合唱
    Exercise 13
   第2課 女声三部合唱
    Exercise 14
   新曲《風》 (みなづきみのり 詩)
   第3課 合唱とピアノのアンサンブル
    Exercise 15
   コラム◆ 和音の話2

第2章 音楽スタイル使い分け
   第1課 バロック風
   第2課 古典派風・ロマン派風
   第3課 近・現代風
   第4課 ロック風
   第5課 ジャズ風
   第6課 自身の音楽語法を確立せよ!!
   コラム◆ 編曲について
    Exercise 16

第3章 組曲の構成
   第1課 「詩」的構成
   第2課 「音」的構成

第4章 作曲家という仕事
   第1課 演奏の現場に立ち会う
   第2課 何を書くか
    Exercise 17

<まえがき>
「難しい楽典の説明は不要。普遍的な理論書ではなく、わかりやすく、親しみやすく、なるほど!!の、なかにしメソッドを」という企画の趣旨を果たせているかどうかは、読者の皆様の判断にお委ねするしかありません。
 告白致しますが、私は、普段作曲する時に、このエクササイズでやっているような手順を全部踏んでいるわけではありません。ことばを受け止め、音を紡ぎ出すまでの間に、心と脳の中で起きていると思われることの一部を取り出して丁寧に説明してみた、というのが近いかも。
 3巻の内容の中には、宮城学院女子大学音楽科文化系応用制作専攻の学生達との日々の蓄積も含まれています。ロンドン留学を終えて仙台に赴任した2000年4月から、改組により最後の卒業生を送り出す2019年3月まで、大切に向き合った学生達・・・まじめで、意欲的で、すべてが新鮮な、素晴らしき表現者達・・・ひとりひとりに、どういう切り口でどう助言すれば、彼女達自身が自らの音の世界を切り開くことができるだろうかと考え、工夫してきたものの一部です。すべての学生達に感謝を捧げます。また、各地の歌曲セミナーや合唱講習会などで出会った指導者、歌手、ピアニスト、合唱団の皆様とのやりとりの中で、絞り出し、編み出した説明もあります。音楽は現場で起きていると日々新たに感じます。たくさんの出会いに、心から感謝致します。
 毎回書きますが、「楽譜が読める」ということは「ド」が「ド」と読める、ということではありません。日本語の「あ」を「あ」という記号であると認識できることと、文章の読解力や表現を感じ取る力は、全く別のものであるように、「読譜力」とは、楽譜の記号の羅列から、生きた音楽を読み取ることができる力です。平面の楽譜から生きた音楽を立体的に立ち上げるのが演奏家の仕事であり、作曲家は、その演奏家の渾身の作業に応え得る楽譜を提供することに、最善を尽くすのです。このエクササイズがそのためのささやかなヒントになることができましたら、この上ない喜びです。
 では、第3巻完結編のスタートです! Just relax and enjoy what you do!

なかにしあかね

商品詳細

発売日 2017/8/1
サイズ B5
ページ数 32
JAN 4962864928967
ISBN 9784760928965
楽器 声楽