㈱音楽之友社
楽譜でわかる クラシック音楽の歴史 古典派ロマン派20世紀の音楽
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古典派(18世紀後半)から20世紀にいたるヨーロッパ音楽の歴史について学ぶ際、その拠り所となる音楽史の教科書はすでに数多く存在する。本書では、主に一般大学の学部生レヴェルの初学者を対象とし、数ある作品の中から、ある程度の分量を有する譜例を掲載し、作曲家が得意とした音楽様式上の特徴を実際の作品から具体的に学ぶことをその最大の特徴とする。 譜例を数多く掲載した音楽史の本は類例がなく、大学の一般教養科目のテキスト(半期)として最適。 ひとつの楽曲につき、本文記述は半頁~1頁、楽譜は1~6頁。古典派(C. P. E. バッハ)から20世紀前半(新ウィーン楽派)までの楽譜(抜粋含む)を掲載し、音楽様式上の特徴を楽譜への書き込みによって示す。時代背景、作曲家の個性を捉えた本文は読み物としても充実。 まえがき 1 前古典派 ギャラント様式(多感様式) C. P. E. バッハ 《専門家と愛好者のための6つのクラヴィーア・ソナタ 第1集》第4番 イ長調より 第2楽章(譜例1) マンハイム楽派 シュターミッツ 《ドイツの調べ》第3番(交響曲 変ホ長調)より 第1楽章(譜例2) 2 古典派(1) ソナタ形式の確立 J. C. バッハ 《クラヴサンまたはピアノフォルテのための6つのソナタ》 ニ長調 作品5-2より 第1楽章(譜例3) 変奏曲:ハイドン 交響曲第94番 ト長調 Hob.I:94より 第2楽章(譜例4) 協奏ソナタ形式:モーツァルト ピアノ協奏曲第23番 イ長調 K488より 第1楽章(譜例5) 発展したソナタ形式:モーツァルト 交響曲第41番 ハ長調 K551より 第4楽章(譜例6) 3 古典派(2) 「オペラ改革」からモーツァルトへ グルック 歌劇《オルフェオとエウリディーチェ》 より 第1幕第2場 レチタティーヴォ〈何と言ったのだろう〉(譜例7) モーツァルト 歌劇《コシ・ファン・トゥッテ》より 序曲(譜例8) 第2幕 ドン・アルフォンソのアリア〈男は女を悪く言うが〉(譜例9) モーツァルト 歌劇《皇帝ティートの慈悲》より 第2幕 ティートのアリア〈もし帝位に 厳しき心が必要ならば〉(譜例10) 4 古典派(3) ベートーヴェンの交響曲・室内楽曲:近代への過渡期と「芸術家」概念 ベートーヴェン 交響曲第1番 ハ長調 作品21より 第1楽章(譜例11) ベートーヴェン ピアノ・ソナタ第14番(幻想的ソナタ) 嬰ハ短調 作品27-2より 第1楽章(譜例12) ベートーヴェン 交響曲第9番 ニ短調 作品125より 第4楽章(譜例13) 5 ロマン派(1) 「ロマン派」という言葉:ドイツ歌曲 シューベルト 歌曲《魔王》(譜例14) シューマン 連作歌曲集《詩人の恋》作品48より 第1曲〈美しき五月〉(譜例15) 第7曲〈恨んだりしない〉(譜例16) 第16曲〈古き 悪しき歌〉(譜例17) 6 ロマン派(2) 19世紀のピアノ音楽 ショパン 《12の練習曲》より 作品10-2(譜例18) 作品25-7(譜例19) メンデルスゾーン 《無言歌集》第1巻 作品19-3〈狩の歌〉(譜例20) リスト 《灰色の雲》S. 199(譜例21) 7 ロマン派(3) 交響曲から交響詩へ ベルリオーズ 《幻想交響曲》作品14より 第1楽章(譜例22) 第4楽章(譜例23) スメタナ 連作交響詩《我が祖国》より 第1曲〈ヴィシェフラド〉(譜例24) 第2曲〈モルダウ(ヴルタヴァ)〉(譜例25) 8 ロマン派(4) イタリア・オペラ:ベル・カントからヴェルディへ ドニゼッティ 歌劇《ランメルモールのルチア》より 第2部第2幕第5場 ルチアのアリア(狂乱の場)〈あの方の声の優しい響きが〉(譜例26) ヴェルディ 歌劇《椿姫》より 第1幕前奏曲(譜例27) 第1幕 ヴィオレッタのアリア〈私はいつも自由で〉(譜例28) 第3幕前奏曲(譜例29) 9 ロマン派(5) ドイツ・オペラ:総合芸術としての「楽劇」 ワーグナー 楽劇《トリスタンとイゾルデ》より 第1幕前奏曲(譜例30) 第1幕第5場(譜例31) 10 ロマン派(6) 交響曲・協奏曲・室内楽曲の行く末 ブラームス 交響曲第4番 ホ短調 作品98より 第1楽章(譜例32) 第4楽章(譜例33) ブラームス ヴァイオリン・ソナタ第3番 ニ短調 作品108より 第1楽章(譜例34) チャイコフスキー 交響曲第6番 ロ短調 《悲愴》作品74より 第4楽章(譜例35、譜例36) ドヴォルザーク チェロ協奏曲 ロ短調 作品104より 第3楽章(譜例37) 11 ロマン派(7) ロシアの「国民楽派」 ムソルグスキー 《展覧会の絵》より 〈プロムナード〉(譜例38) 第6曲〈サミュエル・ゴールデンベルクとシュミュイレ〉(譜例39) 12 20世紀(1) 大管弦楽作品と機能和声の解体 マーラー 交響曲第10番 嬰へ長調より 第1楽章(譜例40) リヒャルト・シュトラウス 交響詩《ツァラトゥストラはこう語った》作品30より 〈学問について〉(譜例41) 13 20世紀(2) 印象主義、原始主義 ドビュッシー 《牧神の午後への前奏曲》(譜例42) ドビュッシー 《前奏曲集第1集》より 第2曲〈ヴェール(帆)〉(譜例43) ストラヴィンスキー バレエ《春の祭典》第1部より 序章~春のきざし(譜例44) 14 20世紀(3) 新ウィーン楽派と音楽の未来 シェーンベルク 《月に憑かれたピエロ》より 第1曲〈月に酔い〉(譜例45) ベルク 歌劇《ヴォツェック》より 第2幕第2場(譜例46) ヴェーベルン 交響曲 作品21 より 第1楽章(譜例47) あとがき 人名・曲名索引 事項索引
商品詳細
発売日
2014/7/10
ページ数
160
ISBN
9784276110182
楽器
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