㈱音楽之友社
音楽と越境 8つの視点が拓く音楽研究の地平
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「音楽に国境はない」という言葉があるように、音楽には「越境」という概念がつきものである。たとえば、一つの音楽作品が生まれ、演奏され、聴取されるとき、音楽は、国・地域の越境、時代の越境、ジャンルの越境など、多かれ少なかれ、さまざまな「越境」を経験する。
本書に収められた8篇は音楽学の研究者による書き下ろしの論考で、直接的または間接的に「越境」と関係している。「越境」は近年、人文科学全体に大きな影響をもたらしている概念だが、それを音楽にあてはめてみるとどうなるだろうか。ここでは8人がそれぞれの専門に引き寄せて「音楽と越境」について考えている。どの論考も研究領域の最先端に位置づけられるものではあるが、それと同時に、読者が理解しやすいように留意して書かれている。
それぞれの章で、音楽の社会的・政治的・文化的コンテクストを重視し、学際的なアプローチが取られているのも特色。大学などのテキストとしても最適。
目次
はじめに 井上さつき
凡例
◆第1部 日本洋楽史における越境
第1章 大正時代の日本におけるドイツ兵俘虜の音楽活動
――「俘虜楽団」の目指した音楽実践 七條めぐみ
第2章 白系ロシア人が伝えたオペラ
――大正期「ロシア大歌劇団」の日本巡業 森本頼子
第3章 楽器と関税
――1920年代日本のピアノ輸入税引上げをめぐって 井上さつき
◆第2部 宗教・思想をめぐる音楽の越境
第4章 キリシタン時代のイエズス会による日本宣教と音楽 深堀彩香
第5章 聖歌〈聖なる神〉とその変容
――ビザンティンから西欧、そしてポーランドへ 黄木千寿子
第6章 指揮者ヘルマン・シェルヘンの音楽思想
――ロシアでの抑留経験から「シューベルト・ブック」へ 山口真季子
◆第3部 越境する音楽研究――音楽学の横断的アプローチ
第7章 音楽と言語学
ヘンデル《快活の人、沈思の人、中庸の人》における英詩の扱い
――発音・韻律の視点から 籾山陽子
第8章 アートマネジメント研究、音楽と現代社会
新型コロナウィルス危機とロックダウン
――立ち上がる米国のクラシック音楽家達とイノベーション 大西たまき
あとがき 森本頼子
事項・人名索引
監修:井上 さつき 編著:森本 頼子
商品詳細
発売日 |
2022/2/10 |
ページ数 |
208 |
ISBN |
9784276139114 |
楽器 |
書籍 |
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