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内容紹介
現代のエレクトリック・ミュージックが、どのような歴史をたどり、どのような技術を使って作られてきたのか。本書では、現代音楽の系譜からはじまり、エレクトリック・ミュージックの歴史や楽器、電子機器などの経緯を総合的に解説する。コンピュータ・ミュージック時代に入ってからの流れ、現場の様子も紹介している。また、コンピュータ・ミュージックの歴史では避けて通れないプログラミング言語、Csoundについての詳細な解説もなされている。著者は、世界的な現代音楽研究所である、フランスのイルカムで教鞭をとりつつ、国際的に制作活動を続けているアーティストであり、その現場の様子などは興味深い。現代アートにおける音楽について詳細に述べられた大著。
目次
1 序章
2 現代音楽から初期のエレクトロニック・ミュージックへの変遷
3 初期エレクトロニック・ミュージックの楽器と歴史
4 60 年代以降の現代音楽
5 エレクトロニック・ミュージックからコンピューター・ミュージックへの変遷とその楽器
6 コンピューターミュージックについて
7 最近の動向?「インターフェースやセンサーによる作曲と演奏、そしてニューメディアによる拡張」
5 5章補足
6 6章補足
ひとこと
本書は現代エレクトリック・ミュージック発展の歴史をロマン派のクラシック音楽時代からたどり、最新の現代アート研究機関などの紹介などまで含めた本です。さらに、MIDI規格の技術的な紹介、さらにはCsoundを使ったサウンド・シンセシスの実践に関する詳細な情報は、他に類を見ない貴重な資料となるでしょう。また、フランスのIRCAMやオランダのSTEIMなどの研究所の紹介は貴重なものといえます。
第1章は本書全般の解説、第2章は現代音楽へのイントロダクションで、後期ロマン派から戦後の現代音楽、テープ・ミュージック、ミュージック・コンクレート、エレクトロニック・ミュージックなどへの発展した背景が解説されています。第3章は初期エレクトロニック・ミュージックの楽器と歴史について述べ、第4章は1960年代以降の現代音楽について、第5章では、初期のエレクトロニック・ミュージックとコンピューター・ミュージックについて、第6章ではヨーロッパにおけるコンピューター・ミュージックのスタジオ・レポートが書かれています。第7章ではインターフェースやセンサーによる作曲と演奏、ニューメディアによる拡張、現代音楽との関わりなどに触れています。また、最後に、第5章の補足としてMIDIに関する技術的な解説を、第6章の補足としてCsoundの解説が収載されています。Csoundは、コンピューター・ミュージックの歴史において避けることができないプログラムで、近年のコンピューター・ミュージックの発展が、より具体的に理解できるはずです。
パリを中心にヨーロッパ各地、さらにはアメリカでも活躍する著者が、本人の言葉で著した内容は、欧米の先端ニューメディアの現状を現す言葉とも言えます。本書は古びることのない、エレクトリック・ミュージックの詳細を伝える基本資料となることでしょう。
「エレクトロニック・ミュージックの歴史を後期ロマン派から紐解き、IRCAMやSTEIMなどの研究所レポート、さらにはCsoundを使ってのサウンド・シンセシス実践まで、フランス在住の著者が自身の見聞によりまとめ上げた、新しい音楽の創造を志す者が寄って立つべき、そして超えていくべきバイブル。」サウンド&レコーディング・マガジン編集人 國崎晋
「この本の中で私の仕事に関して詳細に取り扱われていることはとても名誉なことです。これらの解説は、私の音楽の詳細な分析であり、また私の音楽の本質を述べています。」ディーター・シュネーベル(ドイツ、作曲家)
著者プロフィール
後藤 英(ゴトウ スグル)
作曲家、ニューメディア・アーティスト。国際的に評価されており世界活地で活躍。フランス語、英語、ドイツ語、日本語の4カ国語を巧みにこなし、世界中を斬新で刺激的な作品で新たなテクノロジーと関連させて発表している。フランス、パリにあるポンピドゥー・センターのイルカム招待作曲家、研究員、ボルドー芸術大学准教授。
商品詳細
発売日 |
2016/3/30 |
サイズ |
B5 |
ページ数 |
432 |
ISBN |
9784799801482 |
楽器 |
書籍 |
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