内容紹介 DAWソフト(DTMソフト)の代表格とも言われるCubase(キューベース)。その最新版、Cubase 8/8.5を上手に活用するための手法が書かれている。 前バージョン時に幅広い人気を得た『Cubase7実践音楽制作ガイド』をもとに、Cubase 8/8.5に対応させるために追加、改訂、書き直しを全面的に行った。本書は、すべての機能を隅から隅まで解説したマニュアルのような本ではなく、音楽(作品)をCubase Pro 8や8.5でどうやって作っていくかという視点で操作を解説する。はじめてCubase 8/8.5を使う人が、どうやって周辺機器と接続し、ソフトを使っていったらいいのかといった基本中の基本から説明。「まずは1曲作ってみる」というスタンスのもと、実際に音楽を1曲仕上げるまでの道筋を、Cubaseの環境設定や、オーディオ、MIDIなどの設定も含めて丁寧に説明した。 基本を抑えた次は、さらに高度な機能や手法、HALION SONIC SEなどのインストゥルメントトラックの作成、VOCALOID Editor for Cubaseとの連携、実際に困ってしまうことが多いケースなども取り上げている。
多くの方にご利用いただいた既刊『Cubase7実践音楽制作ガイド』を、Cubase 8及び8.5をもとに全面的に書き直したのが本書です。 Cubase(キューベース)といえば、パソコンで音楽制作をするソフトの代表選手。プロでもCubaseを使って音楽制作をしている人は大勢います。Windowsユーザー、Macユーザー問わず、ハイレベルなユーザーが長年使い続けているだけに、ソフトも高機能で難解な部分も多くなっています。 そこで、本書は、はじめてCubase 8/8.5を使う人を想定しています。それも、実際に音楽を作る課程に沿って書かれているので、本書の通りに作っていけば、まずは1曲完成するはずです。もちろん、使うと便利なハイレベル機能や最新の機能の活用方法もわかりやすく説明。「はじめて使う人からベテランまで対応」という副題通りの内容となっています。著者が実際の現場で音楽制作活動を行っているので、現実的なアドバイスが多い点も特長的です。 なお、本書は基本的にCubaseの最上位バージョン「Cubase Pro 8 / 8.5」を例に操作の手順を解説しています。とはいえ、Cubase Artist 8/8.5や、Elements 8、AI 8、LE 8でも共通した操作性なので本書は参考になるはずです。ただ、Cubase Pro 8/8.5独自の機能や搭載プラグインの違いにより、本書通りには操作ができない部分があるのでご注意ください。
※Cubase ArtistやElementsでも本書は使えるかというお問い合わせをよくいただきます。Cubase Artist 8/8.5、Cubase Elements 8/8.5は、オーディオトラックの作成やHALION SONIC SEなどのインストゥルメントトラックの作成方法など、共通した操作方法なので参考になると思われます。ただ、Cubase Pro 8/8.5とCubase Artist 8/8.5、Cubase Elements 8/8.5では「マルチチャンネルの書き出し」「ハーモニーボイスの作成」「VariAudio」などの機能が異なります。また搭載プラグインも違います。そのため、Cubase Artist 8/8.5、Cubase Elements 8/8.5では記述通りに操作ができない箇所もあります。そうしたCubase Pro 8/8.5とCubase Artist 8/8.5やCubase Elements 8/8.5とは差異がある点をご理解いただいていれば、Cubase Artist 8/8.5、Cubase Elements 8/8.5ユーザーの方にも本書を参考に基本操作等を習得していただけると思います。
著者プロフィール 目黒 真二(メグロ シンジ) 東京写真専門学校(現・東京ビジュアルアーツ)音響芸術科卒。1994 年渡米し、MI(ミュージシャンズインスティテュート)ベース科に入学。帰国後、ベーシスト/ギタリストとして、またフリーのPA /レコーディングエンジニア/シンセサイザー・マニピュレーターとして活動する傍ら、2000年よりDTM関連/楽器/機器のテクニカルライターとしても活動を始め、現在までに30冊を超える著書を執筆、そして30本を超える教則DVDに出演、また雑誌「サウンド&レコーディングマガジン」、「サウンドデザイナー」などに寄稿している。作編曲は平池尚(ひらいけたかし)」名義のスマッシュヒットとなった「「時を見つめて/佐藤千恵(クラウンレコード)」をはじめCD付き絵本の挿入歌などを担当。2012年には「TOYOTA Create the Future Project」に参加し、東日本大震災の被災地の子どもたちに復興の歌作りを指導し「ぼくら?Future of Smiles?」として完成。テレビ/WebCMなどで放映された。