㈱リットーミュージック

アンダー・ゼア・サム ブルックリンの青年が覗いたローリング・ストーンズの奥座敷

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アンダー・ゼア・サム ブルックリンの青年が覗いたローリング・ストーンズの奥座敷

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僕の住む世界にはいつだってストーンズがいた
ファンジン制作を通じ、ローリング・ストーンズにすべてを捧げた青年が、間近で見たメンバーの素顔や巨大ロック・バンドの内実を描いた青春ノンフィクション!
10歳でローリング・ストーンズのファンになり、1978年、ハイスクール時代にこっそり忍び込んだ学校の印刷室でファンジン第1号を発行。〈ベガーズ・バンケット〉と題されたそのミニコミは、やがてローリング・ストーンズのメンバーにも認められ、遂にはバンドの公式ニュースレターに! しかし80年代以降、肥大化していくロック・ビジネスの流れのなかで、メンバーとは近いのにバンドは遠い存在になっていく......。まるで目の前にキースやミックがいるかのような生き生きとした筆致で描かれる、涙と笑いの青春ノンフィクション!


【CONTENTS】
第1章 ブルックリン横丁で芽生えた夢のファンジン
第2章 卒業
第3章 踊るリッツの夜
第4章 ハンプトンで大暴れ
第5章 友を待つ
第6章 アップタウンのねぐらは害虫だらけ
第7章 合併
第8章 小鼠、大国に吠える
第9章 毎度お馴染み、怪しいヤツら
第10章 たった独りのいい野郎ども
第11章 愛やら希望やらセックスやら夢
第12章 最後に笑うのは......
第13章 すべての物語に絵を......
第14章 サンシャイン・ボーイズ
第15章 川を越えて森(ウッド)の深みへ
第16章 ニューヨークから生放送
第17章 カエルの子はカエル
第18章 おかしな関係 ビル&ジェーン
第19章 拾う神
第20章 誠意を賭けた大博打
第21章 砦の番人
第22章 新しい時代への片道切符
第23章 ほとけ
第24章 天の邪鬼を憐れむ歌
第25章 ロック界のラスプーチン
第26章 ミックとキースを徹底精神分析
第27章 ラジオ・デイズ
第28章 フェイク・ニュース
第29章 言葉の迷宮
第30章 弱肉強食の世界へいらっしゃい
第31章 ストーンズまでの隔たり
第32章 何石投じても一鳥も得ず
第33章 かわいい子には、よじれ旅
第34章 墓石ブルース
第35章 キースに解き放たれて
第36章 ベンに首ったけ
第37章 呪わしきツアー理念
第38章 ラスベガス万才
第39章 ビバリーヒルズの憂うつ
第40章 フランクに生きる道
エピローグ 無間地獄からの旅立ち

著者プロフィール
ビル・ジャーマン
1962年、ニューヨーク市ブルックリン生まれ。10歳でローリング・ストーンズのアルバム『ゲット・ヤー・ヤ・ヤズ・アウト!』を初めて聴いて人生がひっくり返る。ストーンズの日常を逐一レポートすべく、自作のファンジン〈ベガーズ・バンケット〉を立ち上げたのが16歳。ニューヨーク大学でジャーナリズムを専攻したのも束の間、ストーンズを追っかけるために中退する。やがてバンド・メンバーたちも注目するようになった〈ベガーズ・バンケット〉がストーンズの公式ニュースレターになると、ジャーマンもストーンズに伴って世界を旅するようになり、メンバーたちの自宅にも招き入れられる。ギタリストのロン・ウッドと『The Works』を共著し、ローリング・ストーン誌やスピン誌にストーンズ関連の記事を書いたジャーマンは、ボストンのWZLX、ロサンゼルスのKLOS、デトロイトのWCSX、ニューヨークのWNEWやK-ROCKなど全米のラジオ局でもストーンズをレポートしてきた。彼を囲んだ特集も、MTVやVH1で組まれている。現在もマンハッタンで暮らすジャーマンは、ヤンキー・スタジアムが'ベイブ・ルース御殿'と呼ばれているのにちなんで、自身のワンルームマンションを'ストーンズ御殿'と呼ぶ。著書の日本語版がついに出版されて非常に喜んでおり、近々、また日本を訪れたいと願っている。

池田 祐司(監修)
1953年北海道生まれ。日本ローリング・ストーンズ・ファンクラブ代表。元はザ・ビートルズのファンだったが、友人の勧めでストーンズに傾倒しファンクラブ活動に参加。1973年ストーンズの日本公演が中止になったのを機に、9月ロンドン公演を初体感。爾来、ストーンズのライヴ活動に夢中になり、世界各国でおよそ300回のライヴを鑑賞。ストーンズの魅力を啓蒙し伝承するために多方面にわたり日々奮闘している。著者ビル・ジャーマン氏とは30年来の友人関係にあり、ニューヨークの彼のアパートを数回訪問したことがある。好きなアルバムは『ゲット・ユア・ヤーヤズ・アウト』、好きな曲は「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」。

久保田 祐子(翻訳)
1961年東京生まれ。10歳でローリング・ストーンズの魅力にとりつかれる。ストーンズのドキュメンタリー映画『オレ!オレ!オレ! ア・トリップ・アクロス・ラテン・アメリカ』の劇場版字幕翻訳を手がけたほか、共訳書に『U2 BY U2』などがあり、映画パンフレット用の翻訳を多くこなす。ストーンズ・メンバーの中で唯一しゃべった相手がチャーリー・ワッツというのがプチ自慢。ストーンズ東京ドーム公演ではたいてい最前列で盛り上げている。好きなアルバムは『ラヴ・ユー・ライヴ』、好きな曲は「ウィンター」。

編集担当より一言
本書は、翻訳を手がけた久保田祐子さんからの持ち込み企画としてスタートしました。正直、熱心なストーンズ・ファンではなかった自分ですが、実際に原稿を読んで、編集を担当することを決意した3つの理由をご紹介します。

1つ目はローリング・ストーンズという大きなテーマはあるものの、普遍的な青春物語になっている点。手書きのチープな体裁だったファンジンがやがてバンド公式として認められていく様子は夢がありますが、同時にバンドと「近くなりすぎた故の苦悩」も描かれており、ストーンズのファンならずとも感情移入して楽しめます。
2つ目は、その「感情移入した状態」で目の前に現れる世界屈指のロック・バンドのメンバーたちの生々しい姿です。まるでメンバーが自分に語りかけてくるような読書感を味わえます。これには熱心なファンならずともドキドキしてしまうでしょう。
3つ目は80年代以降、極端に産業化していったロック・ミュージックを取り巻く状況も描かれている点です(それにより著者は翻弄されていきます)。いまやロック・コンサートのチケットが1万円を超えることは珍しくありませんが、ストーンズはチケットの高額化を牽引した存在の1つでした。本書は、ロック・バンドの存在とそのビジネスが肥大化していく様子を描き、サブカルチャー史として側面も併せ持ちます。

上記の3つは、本書を熱心なストーンズ・ファンのみならず、ロック・ファン全般に推薦したいポイントでもあります。私は未見ですが、本書を評する際に『あの頃ペニー・レーンと』という映画を引き合いに出されることも多いそうです。最初から最後まで飽きさせない、560ページの青春物語をぜひ楽しんでみてください!
(編集担当/服部健)

著者 ビル・ジャーマン 著/久保田祐子 訳

商品詳細

発売日 2021/9/25
ページ数 560
ISBN 9784845636716
楽器 書籍