《聖母マリアの晩課(Vespro della Beata Vergine)》(1610) 超絶メリスマ&エコー/わらべ唄と三拍子/頑張れコルネット! ほか
《ウリッセ 祖国への帰還(Il ritorno d’Ulisse in patria)》(1641) 英雄譚のはずが「人間の儚さ」?/お笑いネタは大食いおデブちゃんにおまかせ ほか
《ポッペアの戴冠(L’Incoronazione di Poppea)》(1642/43?) ケルビーノの原型?/キング・オブ・ドゥエット/《ポッペアの戴冠》は不道徳なオペラ? ほか
プロフィール 彌勒忠史(みろく・ただし) カウンターテナー歌手。平成24年度(第63回)芸術選奨文部科学大臣新人賞(音楽部門)をカウンターテナーとして史上初めて受賞。千葉大学卒業。同学大学院修了。東京藝術大学声楽科卒業。国内外のオペラ・コンサート、テレビ朝日「題名のない音楽会」、NHKラジオ「まいにちイタリア語」などのテレビ・ラジオ番組に出演。CDに『No early music, No life?』(OMF/朝日新聞推薦盤)など。著書に『歌うギリシャ神話──オペラ・歌曲がもっと楽しくなる教養講座』(アルテスパブリッシング)、『イタリア貴族養成講座』(集英社)など。NHK語学テキスト『テレビでイタリア語』『ぶらあぼ』『教育音楽』等に連載寄稿。イタリア国立G.フレスコバルディ音楽院講師、東京藝術大学音楽学部声楽科教育研究助手を経て、現在、放送大学、学習院生涯学習センター非常勤講師。在日本フェッラーラ・ルネサンス文化大使。日本演奏連盟、二期会会員。男声ユニットLa Dillリーダー。日本音楽コンクール、東京音楽コンクールなどの審査員。2016年、佐渡裕指揮《夏の夜の夢》では主役のオベロンを、市川海老蔵特別公演《源氏物語》では歌唱および洋楽アドバイザーを務めた。