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叢書ビブリオムジカ 踊るバロック 舞曲の様式と演奏をめぐって
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バッハの舞曲はほんとうに踊れるのか?
力動感あふれる演奏の秘密とは?
音楽に秘められた身体性に迫る!
バロック音楽には舞曲の形式による作品が多く、
「バロック音楽を演奏するなら、バロック・ダンスを学ぶべき」と言われます。
しかし、当時の舞曲で踊ることは可能なのでしょうか?
たとえば、バッハの舞曲は踊るために作曲されたものなのでしょうか?
本書は17~18世紀の舞踏譜やヴァイオリン奏法書から、
バロック舞曲にどのような身体性が秘められているのかを
明らかにする意欲的研究。
最終章では「ラジオ体操」や「スーパーマリオ」までを視野に入れて、
音楽と身体のかかわりを考察します。
◎著者プロフィール
赤塚健太郎(あかつか・けんたろう)
1977年生まれ。成城大学大学院文学研究科美学・美術史専攻にて音楽学を学ぶ。
2012年、論文『フランス風クーラントの舞踏リズムの研究』にて博士(文学)。
現在、成城大学准教授、放送大学客員准教授、慶應義塾大学非常勤講師。
主な研究対象はバロック時代の舞曲と、当時の音楽の演奏習慣。
◎目次
はじめに
第1部 予備的考察
第1章 バッハの舞曲は踊れるのか?
1 バッハ楽曲で踊る試み
2 組曲のジャンル論
3 舞曲の様式化をめぐる議論
第2章 バロック時代の舞踏資料
1 本書における用語の定義
2 2つの舞踏譜カタログ
3 舞踏譜の残存状況
4 定型的舞踏への着眼
第2部 クーラント研究 第3章 定型的クーラントの研究
第3章 定型的クーラントの研究
1 クーラントの概要
2 クーラントに関する既存の様式理解への疑問
3 定型的クーラントの実態
4 定型的クーラントにおける舞踏と音楽のかかわり
第4章 振り付けられたクーラントの研究
1 舞踏譜《ラ・ボカンヌ》の考察
2 舞踏譜《ラ・ドゥシェス》《ラ・ブルゴーニュ》《ラ・ドンブ》の考察
3 振付と伴奏舞曲から推測されるクーラントの変遷
第5章 器楽曲としてのクーラント
1 考察の対象と方法
2 マレとクープランのクーラント
3 音価型の頻度の議論と舞踏のリズム像
第3部 メヌエット研究
第6章 ムッファトの説くメヌエットの運弓法
1 ムッファトの《フロリレギウム第2集》序文
2 ムッファトの説く運弓法と舞踏のステップのかかわり
3 運弓によるフレーズ明瞭化の検証
4 演奏行為にともなう身体運動としての運弓
第7章 フランスの奏法書におけるメヌエットのための運弓法
1 フランスのヴァイオリン奏法書の検討
2 舞踏譜の伴奏舞曲に対する運弓の適用
3 身振りへの着眼
第4部 踊る身体と演奏する身体
第8章 指標記号としての鳴り響き
1 2つの新たな発想
2 既存の音楽的身体論との比較
3 指標性への着眼
4 議論の拡張
おわりに
主要参考文献と使用資料
初出一覧
索引
赤塚健太郎[著]
商品詳細
発売日 |
2021/2/20 |
ページ数 |
192 |
ISBN |
9784865592337 |
楽器 |
書籍 |
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