ジャズ演奏の最終的な目標は“自分らしい”アドリブをすること。しかし現実には、コピーしたジャズ・リック（＝フレーズ）に頼りきった演奏、つまり「リックを繋げているだけになってしまう」、「リックを何十個も覚えられない」、「リックを覚えていないコード進行では何をしていいか分からない」……などの悩みから、なかなか抜け出すことができません。

本書ではそんなギタリストの悩みを解決するために、ジャズ・リックの仕組みを理解することからはじめ、ターゲット・ノート(伝えたい音)を提示し、それを7つのアプローチ・メソッドで装飾していくことで、誰にでもオリジナルのリックが創出することができるようになる方法を解説しています。

まず最初の[STEP 0]では、本書を活用するための基礎知識としてメロディの仕組みやターゲット・ノート、7つのアプローチ・メソッドを紹介／解説しています。[STEP 0]をしっかりと理解することで本書の内容を余すことなく身に付けることができるようになっています。

そして次の[STEP 1]では、7つのアプローチ・メソッドをCコードの3rd(E音)に対して使用するとどのような響きになるかを紹介しています。実際に7つのアプローチ・メソッドを演奏することで、それぞれの響きや特徴を体感して学んでいきます。

[STEP 2]では6種類のコード進行におけるリックを紹介し、それぞれのリックにどのようなアプローチ・メソッドが使用されているかを分析していきます。リックを分析することができるようになると、実際の楽曲で気になったリックをただ単にコピーして覚えるだけでなく、自分で分析して構造を理解し、身に付けることができるようになります。

そして[STEP 3]と[STEP 4]では、様々なコード進行でリックを創出する方法を紹介しています。ターゲット・ノートを提示して、それに対してどのようなアプローチ・メソッドを使用してリックを創出していくかを学び、“自分らしい”リックの創り方を学んでいきます。

初歩的なアドリブからの脱却を目指す人やアドリブプレイに新たなエッセンスを加えたい方などに特にオススメとなっており、あなたのジャズ・ギター・ライフに新たな刺激を与えてくれること間違いなしの一冊になっています。

[7つのアプローチ法]
(1) ネイバー・トーン
(2) アルペジオ
(3) パッシング・トーン
(4) エスケープ・トーン
(5) チェンジング・トーン
(6) サスペンションとディレイド・アタック
(7) アンティシペーション

※本書は「ジャズ・リックを自在に操る7つのアプローチ・メソッド 【CD付】」（GTL01096409）と同じ内容です。