皆さんこんにちは! 橋村姫です!
ギタボデビュー講座から読んで下さった皆様はお久しぶりです♪
今月から始まるコラムはレベルUP編ということで、より“歌唱力向上”を目的とした第2章を一緒に楽しく勉強していきましょう♪
◆この記事で学べること
・歌が上手い人ってどういう人?
・歌の為の《呼吸》について
・声に厚みを!《共鳴腔》を知ろう
■ 歌が上手い人ってどういう人?
みゆちゃんがお話ししてくれた通り、歌の苦手意識は取れたけどここからどうレベルアップしていくかわからないことがたくさんですよね……。
歌は【基礎】である
●音程
●リズム
●喉を痛めない自然な発声
を身につけ、【表現】を歌の中でできるようになるとグンとアーティスティックになり、世でいう歌の上手い人に近づけます!
ですが、覚えておいて欲しいのは綺麗に歌うことではなく“歌はメロディーのついた言葉”なので、発している《言葉のニュアンス》が《歌声から伝わる感情》と一致することが大事なのです。
ひめ先生が日々の歌手活動中で意識しているのは「歌い手は聴き手の代弁者」であるということ。
同じ気持ちの温度感で聴いてくださる人と向き合う、そのために歌中の表現や感情、ニュアンスの勉強が大切になってくるんです♪
■ 歌の為の《呼吸》について
ここでは2つの呼吸について学んでいきます!
私たちは【腹式呼吸】と【胸式呼吸】の2つを使って日々の生活をしたり歌を歌っています。
◆① 腹式呼吸
「“歌は腹式呼吸”で歌うと良い!」なんて言葉を皆さんは聞いたことありませんか?
この言葉だけ聞くと、お腹から声を出すイメージが湧きますよね……?
それ、実は……間違ったイメージなんです!!(泣)
お腹から人は声を出すことはできません!
お腹で音程を取ったり声帯が付いたりしているわけではないというのが答えなのですが、【腹式呼吸】そのものはぜひマスターして欲しいです。
1番わかりやすい言葉で説明すると“深い呼吸”です。
私達が生活の中で使っている
●深呼吸
●睡眠の時の呼吸
●運動をした後の呼吸
この呼吸のポイントは身体がしっかりリラックスしている状態で横隔膜が解放されている(猫背になっていないなど)状態が大切です!
◆② 胸式呼吸
こちらも歌では使われる呼吸です。
先程の“腹式呼吸=深い呼吸”と考えるとこの“胸式呼吸=浅い呼吸”とイメージしていただければと思います。
浅い呼吸だから悪いんだ、ということではなく、メリットとしてテンポの速い曲を歌うときに役立つ♪素早くそれなりの量の呼吸を吸収することができるであったり、発声する声の質感を固く鋭い音質にできたりという特性があります!
普段の生活で使っている場合だと
●人と話しているとき
●泣いているとき
●笑っているとき など
まずは腹式呼吸を使って歌の中でブレスを吸えるようになることに慣れて欲しいので、歌いながら肩が上がっていないかな? 深い所で吸えているかな? というのをチェックしながら練習してみてください!
2つの違いは詳しくは動画を見てくださいね♪
■ 声に厚みを!《共鳴腔》知ろう
呼吸の勉強をしたら《共鳴腔》について学びましょう♪
皆さん“共鳴”という言葉はなんとなく聞いたことありませんか?
簡単に説明をすると"響き”です!
トンネルの中で声を出すと響くイメージありませんか? それは出した声がトンネルに当たって反響することによって“共鳴”しているという状態になっているのです。
それを自分の身体でやることができます!
主に3個の《共鳴腔》を学んで自分の声の色をコントロールしてみましょう♪
◆① 鼻腔共鳴
口を閉じて“hmm〜♪”と「ハミング」をしてみてください!
そのときに響く空間を感じませんか?
上顎の上、鼻から耳のほうに向かう後ろの空間に共鳴が生まれる……これが“鼻腔共鳴”です!
特徴としては
●省エネルギーで通る声が出る
●明るい声のトーンになる
●音程が取りやすい
という良いことばかりの特徴です!
歌っているときに“声帯閉鎖(喉を閉じてしまう)”のクセがある人は、この共鳴を意識しながら歌う練習をしてみてください♪
◆② 口腔共鳴
この共鳴は文字通り口の中に音を響かせることを意識してください♪
このときに注意したいのが
●食いしばらない
●舌に力を入れない
●下顎をリラックスさせる
ことが大事です!
顔の表情筋をしっかりリラックスさせて口の中を広く使って口腔で音を反響させます!
イメージとしては“ダラダラと過ごす休日のリラックスしているときの声”です!
この発声は身体もしっかり脱力していることがなにより大事なので少し緩んでいて深い声になる特性があります!
◆③ 咽頭腔共鳴
こちらも簡単に説明しますと、喉仏を下げて下顎から胸までの帯域で共鳴を鳴らす発声です!
低音を深く力強い感じに出したいときなどに使う共鳴です。
普段の生活で使うことはないと思うのですが、「おばけだぞ〜」と不気味な低い声でゆっくり声を出すときの出し方がこの咽頭腔共鳴のイメージです!
低音に苦手意識がある人は喉を痛める発声ではないので胸に低い音を響かせる意識でぜひ練習してみてください♪
ということで!
歌唱レベルアップ編、第1回から呼吸や共鳴のお話しをガッツリ触れました!
これらは歌っていく中でずっと共にあることなので、より自分の声質を育てて自信が持てるようにコツコツと理解度を高めていきましょう♪
次回は新しい課題曲も交えて「ビブラート」「しゃくり」などのニュアンスのアドバイスをしていきたいと思います。
また次のレッスンで会いましょう〜♪
イラスト:すみかわ https://x.com/SUMiKAWA8v
写真:domon https://x.com/jjdmn
【著者プロフィール】
橋村姫
1997年8月29日千葉県生まれ。シンガーソングライター、歌手。10歳からボーカルとギターを学び始め、15歳からシンガーソングライターとしての活動を始め歌の大会などで数々の賞を受賞。/昭和音楽大学短期大学部 優秀賞受賞し卒業/仮面ライダーギーツ挿入歌『日曜日のノラネコ』/おはスタ内放送アニメ『あげおとティム テーマ』歌唱担当/現役ボイストレーナー/ボーカルディレクター/バンド“Lareru”ギターボーカルを担当する。
橋村姫アカウント
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・配信リリース
https://www.tunecore.co.jp/artists/Hime-Hashimura?lang=ja
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