こんにちは!ちいぱんです。
今回は実践フレーズ第4弾! 実際にベースラインを作るときに役立ちそうな、音の動き方についてご紹介させていただきます!
ルートと3度・5度、ペンタトニックを使ったフレーズで、実践的にはとてもよく使われます。
譜面を見て弾くことはできるようになったけど、自分でベースラインを考えて弾いてみたい!という方のご参考になれば幸いです。
解説・演奏・動画制作/ちいぱん
◆この記事で学べること
■ はじめに、ルート、3度、5度とは?
まず、コードにはメジャーコードとマイナーコードがあり、それぞれ3つの音からできているのですが、その土台となる音(1番低い音)が「ルート音」になります。
ルート音以外の残りの音を3度、5度と呼びます。
例:
Cメジャーコード→ド(ルート音)/ミ(3度)/ソ(5度)
Gメジャーコード→ソ(ルート音)/シ(3度)/レ(5度)
ベースは基本的に曲のルート音を弾いていますが、3度や5度の音を取り入れることにより、動きのあるフレーズを作ることができます。メジャーコードは長3度と(完全)5度、マイナーコードは短3度と5度を重ねたコードになります。
■ ルート、3度、5度を使ったフレーズ
では実際に弾いてみましょう!
こちらのフレーズは先ほどご紹介した、ルート音に3度、5度の音を取り入れたものになります。
1、2小節目はE♭がルート音ですが、その3度のG、5度のB♭を入れて動きを出しています。
次の3、4小節目のCマイナーコードはCがルート音で、その3度のE♭、5度のGを弾いています。
(※Cメジャーコードだとドミソですが、Cマイナーコードなので短3度となり、ドミ♭ソとなります。)
それにならい5、6小節目のA♭、7、8小節目のB♭もルート音から同じように動いています。
最後の8小節目は経過音を付けているので、よりフレーズに動きを感じるようになるかと思います。
このルート音に対する3度・5度の位置関係は変わらないため、指の押さえる形や音を覚えておくと、とてもフレーズ作りに役立つと思います!
■ ペンタトニックスケールについて
ペンタトニックスケールとは5つの音で構成されているスケールで、こちらもメジャーとマイナーの2種類があります。
メジャーペンタトニックスケールは1度・2度・3度・5度・6度の音からできており、Cメジャーで置き換えるとC・D・E・G・Aの音になります。
マイナーになると1度・♭3度・4度・5度・♭7度となり、Cマイナーで置き換えるとC・E♭・F・G・B♭の音になります。
ぜひ実際に弾いて、音の響きを確認してみてください。
■ ペンタトニックスケールを使ったフレーズ
こちらも実際に弾いてみましょう。
こちらは3、4小節目にBマイナーペンタトニックスケールを入れてみました。
音はB・D・E・G♭・Aで動いています。
ペンタトニックはギターソロなどでもよく使われており、ベースでも覚えておくとフレーズの幅がより広がると思います。
最後の7、8小節目もBマイナーペンタトニックで弾いていますが、3、4小節目とは少しフレーズに違いを出しています。
ぜひ練習の際は、実際にご自身で考えたフレーズも自由に当てはめて弾いてみてください!
【終わりに】
今回の実践フレーズ、いかがでしたでしょうか?
ペンタトニックの動き、3度、5度の仕組みなど……少し難しい部分もあったかもしれませんが、どちらも覚えておくとベースラインを作る際にとても役立つと思うので、ぜひ参考になれば幸いです。
ありがとうございました!
◆著者プロフィール◆
ちいぱん
10月9日生まれのベーシスト。動画投稿を中心に演奏活動を行う。
2019年Bacchusよりシグネチャーモデルを発売し、自身の教則本も出版する。
現在YouTubeのチャンネル登録者数は14万人を数え、2022年には活動10周年を迎える。
【Information】
『ちいぱんと始めよう! 初めてのエレキベース』
(発行:ドレミ楽譜出版社)
エレキベース初心者に必要な基礎知識や必須テクニックを、
動画と書籍でわかりやすくレクチャー。
動画と連動した課題曲や撮り下ろしグラビアなども掲載。
楽器店やネット通販などから好評発売中。