大バッハ(J.S.Bach)の次男、カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ(Carl Philipp Emanuel Bach, 1714-1788)が1753年に出版した著作『正しいクラヴィーア奏法』(Versuch ?ber die wahre Art das Clavier zu spielen)の日本語訳。 本書は、当時の同時代に出版された著作(クヴァンツ『フルート奏法』、L.モーツァルト『ヴァイオリン奏法』)とともに器楽分野における“三大教本”の一つに数えられる歴史的名著である。また、クープラン『クラヴサン奏法』、テュルク『クラヴィーア教本』とともに“三大クラヴィーア教本”とも呼ばれ、最も代表的なクラヴィーア教本として今日もなお演奏者必携の書となっている。 バッハ研究の権威として名高い音楽学者、東川清一氏による邦訳書。