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RP テレマン 装飾範例つきアルトリコーダーソナタ 第9番 CD付
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★定価・・・1500円+税
★スコア冊子・・・A4サイズ 20ページ
・伴奏譜(スコア)
・曲目解説
・アルトリコーダー運指表
★別冊リコーダーパート譜 8ページ
★付属CD 内容
(1)各楽章の伴奏
(2)伴奏にリコーダー演奏を合わせた演奏例
(3)各楽章につき(1)と異なるテンポによる伴奏をいくつか収録
(4)上級者向け「バロックピッチ(A=415Hz)」による伴奏
※チェンバロ伴奏演奏はすべて石田誠司 (デジタルサンプリング音源使用)
★収録曲の難易度(指回り難度)
第1楽章 B3 (装飾つきはC1)
第2楽章 C2
第3楽章 B1
第4楽章 B2
第5楽章 C2
★ 中・上級者向きなので、『速習! リコーダー』は付属しません
★解題★
『装飾範例つきソナタ集』は、緩徐楽章について、作曲者自身が装飾のお手本を示して、アマチュアの学習の便に供しようというコンセプトのソナタ集です。第1番~第6番が「ヴァイオリンまたは横吹きフルート用」(1728年)、第7番~第12番が「横吹きフルートまたはヴァイオリン用」(1732年)として、いずれもハンブルグで出版されました。
そういうわけで、残念ながらアルトリコーダー用の版は伝わっていません。しかし、使われている音域をみると、最高音がかなり低めに押さえられており、3度ほど高く移調してアルトリコーダーに転用することをきっと視野に入れていたろうと推測できます。いずれにせよ、いつもアマチュア愛好家の必要に応えようとしていたテレマンならではのアイデアが形になった、すばらしい作品集です。
★解説★
ホ長調の原曲をアルトリコーダーで演奏できるようにト長調に移調しました。たぶんこれがテレマンも想定していた処理だと思います。
第1楽章はアンダンテ(歩くように)と指定され、4分の4拍子です。バロックのアンダンテはかなり速いテンポで演奏されることが多いのですが、この曲の場合はかなり遅いテンポが合うでしょう。しかし、前に着実に進んでいく気持ちは強く、その点でいかにもアンダンテです。もともとかなり細かな音符も書き込まれていてリズミカルな魅力にも富む曲ですが、装飾範例では、さらに華麗な縁取りをほどこしています。
第2楽章はアレグロ(快活に)、4分の3拍子です。同音連打や下降音階、前打音で勢いをつけたような分散和音など、多彩な要素を含む活発な主題を軸に、いくつかの副主題部分がはさまれていく、ロンドのような形でつくられています。テレマンならではの、次から次へと魅力的なモチーフを惜しみなく繰り出して息つく間も与えない快作です。
第3楽章はアダージョ(ゆっくりと)、4分の4拍子の、短い間奏曲です。何調で始まったのかもあいまいな開始から、いくつもの調の間をすべり動き、最後はロ短調(原曲では嬰ト短調)の終止カデンツに落ち着きます。
第4楽章は4分の4拍子、グラティオーゾ※・エ・センプリチェメンテ(優雅に、しかし素朴に)と指定されています。比較的狭い音域のなかで語りかけるように歌われる魅惑的な音楽で、前後半ともに繰り返しの指定がありますから、2度目はいろいろと変化を加えて演奏するのも良いでしょう。
※ 原典に gratioso とあります。ふつうはgraziosoと綴られるのですが。
第5楽章はプレスト(速く)、4分の4拍子ですが、速いので2分の2拍子のように感じられます。前半・後半ともに繰り返しが指定された大規模な終曲で、調子よく始まる主題を軸に、いくつかの印象的なモチーフを繰り出して万華鏡のように音楽を繰り広げていきます。終わり近くで、オルゲルプンクト(低音の保続音)に乗って弱音(ピアノ)でやわらかに歌う場面はハッとするほどの新鮮さで、後世の音楽にもさぞ大きく影響したことだろうと思わされます。
G. P. テレマン
~~家庭音楽の大家~~
★当時人気最高の作曲家★
ゲオルク・フォリップ・テレマンは、バッハやヘンデルと同世代の作曲家で、存命のころはバッハやヘンデル以上に有名で人気があった作曲家だったそうです。
また、テレマンはなかなかのアイディアマンでもありました。「メトーディッシュゾナーテン(装飾範例つきソナタ)」などと呼ばれている作品集は、華麗な変奏・装飾のテクニックをアマチュアが身につけるために、普通の楽譜とともに、作曲者自身が変奏・装飾の例をつくって、併記してありました。これによって、アマチュア奏者が変奏・装飾のコツを身につけられるようにという配慮だったわけですね。あたたかみがあってわかりやすい作風とともに、そんなところにも人気の秘密があったのかもしれません。
★リコーダー曲の作曲家としてのテレマン★
テレマンはたいへんたくさんの家庭用音楽を書き残した人ですから、当然、当時の代表的な楽器のひとつであったリコーダーを用いる作品もたくさんあります。テレマン自身、リコーダーを独習してじょうずに演奏した名人であったらしいですから、なおさらです。いろいろなほかの楽器と組み合わせた曲(トリオソナタや協奏曲など)も多数あるなか、チェンバロ伴奏で演奏できる本格独奏ソナタということになると、7曲ぐらいになるようです。
※後記 その後「ソナチネ」ハ短調・イ短調の楽譜が発見されましたので、これを加えると9曲になります。
また、通奏低音をともなわないリコーダー二重奏の名作もたくさんありますし、無伴奏の独奏ファンタジー(フルート用)もよくリコーダーでも演奏されます。
収載曲
装飾範例つきアルトリコーダーソナタ 第9番
作曲: テレマン
商品詳細
発売日 |
2016/10/1 |
ページ数 |
20 |
JAN |
4571325246610 |
ISBN |
9784862666505 |
楽器 |
リコーダー |
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