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SR-107 G.フィンガー アルトリコーダーデュオソナタ集 第1巻

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SR-107 G.フィンガー アルトリコーダーデュオソナタ集 第1巻

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★冊子・・・A4サイズ スコア20ページ(パート譜の1冊を兼ねる) 別冊パート譜16ページ

★CD・・・2枚
収録内容=各種マイナスワン演奏(上の表のとおり)、リコーダー演奏例

・アルトリコーダー デュオソナタ ヘ長調 作品2-1

★解題★

 フィンガーの「2本のアルトリコーダー(Flutes)のための6つの2声のソナタ (Six Sonatas of two Parts for Two Flutes)」は、1688年ごろロンドンでWalshにより出版されました。演奏しやすくてわかりやすい、無類に楽しい曲集となっています。


★解説★

  全体にちょっと古風で、当時イギリスで特に流行していた Division の雰囲気も漂います。

第1楽章
 ポコ・ラルゴ(やや広びろと)と指定され、4分の3拍子です。音階的な動きを多くふくむなだらかな旋律で、第2リコーダーが第1リコーダーを模倣するように始まります。そして2本のリコーダーが役割を入れ替えたりしながら進み、やがて音楽は軽やかなステップを踏み始めたかと思うと、どんどんリズムが細かくなっていきます。

第2楽章
 Walsh版の原譜では Adagioとなっているのを、弊社の音源つき楽譜製品ではAllegro(快活に)と改めました。大きな音符で下降するモチーフで始まったかと思うと、早々に活気のあるリズミックな音型が導入され、音楽は生き生きとした展開をみせます。

第3楽章
 グラーヴェ(重々しく)と指定され、2分の3拍子。やや重い足取りで始まりますが、後半では同音連打でリズムを刻むなど、ここでも音楽はリズムの面白さへの興味が濃厚です。

第4楽章
 原譜には何も指定がありませんので、Allegroを補いました。付点音符をもちいた跳ねるリズムでかろやかに始まり、さらに細かなリズミックな動きになっていきます。音たちが無心に遊びたわむれるかのようなおもむきの終曲です。

・1 ポコ・ラルゴ B3
・2 アレグロ(原譜ではアダージョ) C1
・3 グラーヴェ B1
・4 (アレグロ) C1
※A1~C3で示したのは「指回り難易度」です。
※リコーダー演奏: 武藤哲也

・アルトリコーダー デュオソナタ ハ短調 作品2-2

★解題★

 フィンガーの「2本のアルトリコーダー(Flutes)のための6つの2声のソナタ (Six Sonatas of two Parts for Two Flutes)」は、1688年ごろロンドンでWalshにより出版されました。演奏しやすくてわかりやすい、無類に楽しい曲集となっています。


★解説★

第1楽章
 発想記号がありませんが、やや重い足取りの音楽のようです。第1リコーダーに1小節半遅れて第2リコーダーが4度下で模倣するように入ってきます。多彩なリズムを用いた凝縮された音楽です。

第2楽章
 ヴィヴァーチェ(生きいきと)、4分の4拍子です。第1リコーダーが、やや変則的に「属和音」に乗った感じで駆け出すと、第2リコーダーが似た音型で追随し、以下、対位法的な技法を駆使して、活発に会話しながら音楽が進みます。緊張感あふれる内容で、本作の白眉。

第3楽章
 グラーヴェ(重々しく)、4分の4拍子で、短い間奏曲のようです。第1・第2リコーダーの間で付点リズムと均分のリズムを組み合わせた箇所が独特。最後は属和音に半終止します。

第4楽章
 ポコ・ラルゴ(やや広々と)、4分の3拍子。2小節遅れの同度カノンになっています。高音域から降りてくるテーマで始まり、途中はかなり活発な感じもみせます。

第5楽章
 再びヴィヴァーチェで、4分の4拍子。属和音の響きから始まり、ちょこちょこと動いて高いところに落ち着く、独特な音楽です。全体を繰り返して2度目の終わりが付点二分音符になっているのは、すぐに次の(弱起の)第6楽章に続くという意味なのでしょう(拍数はきちんと合いませんが)。

第6楽章
 再びポコ・ラルゴで、4分の3拍子です。シットリと始まりますが、後半、やや活発な動きをみせて収束に向かう持って行きかたは、やはりやや古風な感じがします。

・第1楽章 B2
・第2楽章 ヴィヴァーチェ) C1
・第3楽章 グラーヴェ B2
・第4楽章 ポコ・ラルゴ B2
・第5楽章 ヴィヴァーチェ C1
・第6楽章 ポコ・ラルゴ B3

※A1~C3で示したのは「指回り難易度」です。
※リコーダー演奏: 武藤哲也

・アルトリコーダー デュオソナタ ハ長調 作品2-3

★解題★

 フィンガーの「2本のアルトリコーダー(Flutes)のための6つの2声のソナタ (Six Sonatas of two Parts for Two Flutes)」は、1688年ごろロンドンでWalshにより出版されました。演奏しやすくてわかりやすい、無類に楽しい曲集となっています。


★解説★

第1楽章
 ポコ・ラルゴ(やや広々と)、4分の6拍子です。響きも線のからみもリズムも面白く、絶品と言ってもいい楽しさ。

第2楽章
 ヴィヴァーチェ(生き生きと)、4分の4拍子です。スピード感の魅力があり、模倣ありかけあいあり、また声を揃えて進む箇所ありと、デュエットの楽しさに満ち溢れています。

第3楽章
 グラーヴェ(重々しく)、2分の3拍子。イ短調で、引き絞るような哀切な調子で始まりますが、やがて長調が支配的になり、ハ長調でしめくくられます。

第4楽章
 プレスト(速く)、8分の3拍子です。かろやかな運動性の音楽で、非常に調子よく進みます。前半・後半とも、開始のところでやや長いあいだ第2リコーダーがお休みになります。

・1 ポコ・ラルゴ B3
・2 ヴィヴァーチェ C1
・3 グラーヴェ B1
・4 プレスト C1

※A1~C3で示したのは「指回り難易度」です。
※リコーダー演奏: 武藤哲也

収載曲

[1] アルトリコーダー デュオソナタ ヘ長調 作品2-1
  作曲: G.フィンガー
  編成: アルトリコーダーデュオ
[2] アルトリコーダー デュオソナタ ハ短調 作品2-2
  作曲: G.フィンガー
  編成: アルトリコーダーデュオ
[3] アルトリコーダー デュオソナタ ハ長調 作品2-3
  作曲: G.フィンガー
  編成: アルトリコーダーデュオ

商品詳細

発売日 2019/8/1
ページ数 20
JAN 4571325248362
ISBN 9784862667052
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