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日本語ライセンス版 トンプソン : はじめてのピアノ教本 第3巻
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ジョン・トンプソンの「現代ピアノ教本」(全音刊)といえば、赤い表紙がトレードマーク。日本に最初に紹介されたアメリカのピアノ教本ですから、この本でピアノを始めた方もたくさんいらっしゃると思います。この「はじめてのピアノ教本」はいわば「現代教本」の幼児版で、色彩豊かなキャラクターがダンスをしたり、ピアノを弾いたり、子どもたちに語りかけたり教えたりしながら音楽の楽しさを伝えてゆくための工夫にあふれた教則本です。
原書の著者であるジョン・トンプソン(1889-1963)は、若い頃コンサートピアニスト兼作曲家として華々しい活躍をしていたようですが、ある時期から教育分野に身を投じ、いくつかのピアノ導入シリーズを発表しました。第一巻のまえがきに、訳者である大島妙子氏は「”習う”だけではなく、自然に慣れ親しみ「音楽の魅力」を感じさせながら自然に出版するこの導入のアイディアは、それまでのヨーロッパ系の導入書が主眼としていた、理路整然としたマニュアルを感じさせるものから解放され、これ以後の新しい道筋をつけたと言っても過言ではないと思う」と書いていますが、これは妙子氏の父上である大島正泰氏により「現代ピアノ教本」が翻訳され、発売された時点の日本において、トンプソンの新しさがどのように受け取られたかを的確に表現した言葉でもあります。
第1巻、第2巻を通し、子どもが基本となる音楽要素を自然に身につけることができるよう、様々な工夫を繰り返してきました。第3巻ではそうした基礎知識を基に、フレーズやか曲の構成などにも目が向けられてきます。一人で演奏する曲が主となり、テクニックの説明や音楽理論も登場します。音符から音符へではなく、フレーズからフレーズへと音楽を弾いたり聴いたりすることの重要性が説かれ、指導者に対しては、それぞれのフレーズには音楽的に異なった意味や扱いを持たせなければならないと生徒に伝えることが強く要求されるようになります。説明はすべて「かな」で表記されます。文章はやさしく、説明は非常に丁寧ですが、内容は全くやさしくありません。半音と全音に関する項目に続いて、長音階がでてきます。音階をメロディーとしても伴奏としても使う例が提示され、そののち3和音とその展開が和音(コード)と分散和音(アルペジオ)を使って示されます。属七については感覚でとらえられる程度にとどめています。また、調号はシャープ、フラットとも3つまで。音階と和音(カデンツ)、音楽用語と説明はその略語と定義をも含めて、最後にまとめられています。6/8拍子も登場します。
■曲目(学ぶ要素)
フレーズ
てくびを つかった スタカート
はんおん
ぜんおん
3つのおとのスラー
てを こうさする
ちょうおんかい(ちょうちょうのおんかい)
シンコペーション
わおんのこうせい
てんかい
わおんのパターン
ふきょうわおん
8ぶんの6びょうし
この ほんで つかわれた おんかいと わおん
おんがく ようごと きごうの てびき
【トンプソン はじめてのピアノ教本】
日本語ライセンス版 トンプソン はじめてのピアノ教本 第1巻
日本語ライセンス版 トンプソン はじめてのピアノ教本 第2巻
商品詳細
商品番号 |
GTP01082825 |
発売日 |
2008/9/26 |
仕様 |
菊倍判横/48頁 |
サイズ |
菊倍横 |
ページ数 |
46 |
JAN |
4947817210566 |
ISBN |
9784636828252 |
楽器 |
ピアノ |
著者 |
ジョン・トンプソン |
訳者 |
大島 妙子 |
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