作曲:信長貴富 作詩:谷川俊太郎 A4判/12頁 グレード:中級 演奏時間:約3分10秒 ISBN 978-4-7609-2267-3
2009年10月、第20回東日本合唱祭にて初演された混声合唱ピース。 オリジナルの「肩」のみの演奏も可能だが、オプションとして、モーツァルトの「Ave Verum Corpus」と同時に歌うことも可能である(1回目は《肩》のみを演奏し、2回目は《肩》+《Ave Verum Corpus》のダブルコーラスなど、演奏方法は自由)。温かみのあるテキストと、淡い光に包まれるようなハーモニーが穏やかな時間を与えてくれる。さまざまな場面で愛唱したい作品。ピアノ伴奏付き。
肩 (3’10”)
<まえがき>
この曲は、岩手県一関市で毎年秋に催されている東日本合唱祭の第20 回を記念して委嘱されたものです。谷川俊太郎の詩「肩」によるオリジナル合唱曲(Chorus I)と、モーツァルトの「Ave Verum Corpus」(Chorus II)が同時に演奏されるダブルコーラスの譜面となっています。詩の第二連にある「かくも美しく歌い出されるモーツアルト」に因んだ仕掛けです。
Chorus II は省略可となっており、Chorus I のみでも充分に成立するよう書かれています。ダブルコーラスで歌う際には次のような可能性も考えられるでしょう。 ・まずChorus I のみで1回目を演奏し、2回目をChorus II とのダブルコーラスで演奏する。 ・まずオリジナルの「Ave Verum Corpus」(その際、伴奏部分はモーツァルト作曲の譜面を使ってください)を演奏したあと、Chorus I + Chorus II のダブルコーラスで演奏する。
このようにいろいろ試みていただけたらと思っています。もし空間的に許容されるなら、Chorus I とChorus II は離れた位置で、例えばChorus II を客席で歌うなど工夫してみるのも面白いかも知れません。 Chorus II の強弱は敢えて記譜していません。Chorus I に呼応して、あるいは対照的に主張するように・・・・・・等々、自由に表現してみてください。