ブレーン(株)(広島)

管打8重奏 亡国の民―炎と風の記憶へ― 田村修平

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管打8重奏 亡国の民―炎と風の記憶へ― 田村修平

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♪見えない目的地を求めて・・・。一見荒んだような心象表現も、力強ささえ感じる。サックスと打楽器の迫力あるアンサンブル。

2013年、玉川学園中学部の土屋和彦先生より委嘱を受けて作曲し、同校8名のメンバー(S.Sax.岡崎アミ、1st A.Sax.炭野耀陽、2nd A.Sax.宗像櫻子、1st T.Sax.鈴木美海、2nd T.Sax.怡土さくら、B.Sax.古賀聖奈、Perc.平山日奈子、Perc.宮地由佳)により、第37回東京都アンサンブルコンテストにて初演されました。
 
現在の世界地図は、多くの国が栄え、多くの国が滅び、多くの民によって築かれてきた結果でありますが、しかしながらこの地図も一時的なもので、明日は全く変わってしまうのかもしれません。今も地球のどこかで戦争が起こり、中には家を奪われ、家族を奪われ、国を奪われ、見えない目的地に向かって歩き続けている人達もいます。
この曲の「亡国」とは、決してある特定の国を示したものではありません。ただ、歴史上有名な例を挙げるならば、ローマ帝国の侵略によって多くの民族が土地を追われ命を落としましたが、その圧倒的な力と繁栄を誇ったローマ帝国も滅んでゆきました。命に永遠が無いように国も決して永遠なものではなく、どんな国であってもやがては「亡国」となる可能性があるのです。
副題「炎」と「風」は、戦火による「炎」と、民の歩く広大な荒野に吹きすさぶ「風」をモチーフとしています。それらは、民衆の怒りや憎しみ、または悲しみや生きる喜び、現実と理想の間で揺れ動く人々の心象を象徴しているかのようでもあります。共に決まった形の無いものですが、炎によって風が起こることもあれば、風によって炎が消えることも大きくなることもあります。それは民族同士の衝突や調和によって変わり続けてきた世界地図や、今もどこかで歩き続ける民に似ているような気もするのです。(田村修平)

収載曲

亡国の民 -炎と風の記憶へ-
  作曲: 田村修平(Shuhei Tamura)
  グレード: 4

商品詳細

発売日 2015/7/22
サイズ A4
JAN 4995751819369
ISBN 9784862884893
楽器 木管・金管アンサンブル