㈱春秋社
音楽分析の歴史-ムシカ・ポエティカからシェンカー分析へ
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この本の内容
音楽分析(アナリーゼ)とは「音楽を分解して、それを成立させている成分・要素・側面を明らかにすること」である――しかしその内実は、時代や社会とともに変遷してきた。
17世紀から20世紀の間に主流となった音楽分析の方法を概観し、音楽の捉え方の変遷を追う。
言語や論理、時間や有機体などに仮託し、様々に図式化・言語化・記号化することで繰り返されてきた「音楽」探究の営み
目次
はじめに
音楽分析とは/音楽分析史の範囲/本書で論じる時代範囲/音楽分析史を問う意味/視座となる音楽分析論/音楽理論、作曲法、分析論/本書の章題について/本書の成り立ち
第1章 言語としての音楽
1 言語と音楽/2 ブルマイスターの『ムシカ・ポエティカ』/3 ラッソーのモテットの分析/4 20世紀の音楽解釈学
第2章 文法としての音楽
1 文法と音楽/2 マッテゾンの旋律分析/3 リーペルの旋律・形式分析/4 コッホの旋律分析/4 旋律論の時代
第3章 弁論としての音楽
1 弁論と音楽/2 マッテゾンによるマルチェッロのアリアの分析/3 フォルケルの分析/4 コッホの修辞学的形式/5 ジャンル形式論への移行/6 後世への影響と評価
第4章 論理としての音楽
1 論理と音楽/2 ラモーの和声理論の成立以前/3 ラモーの和声理論/4 ラモー受容/5 現代の和音記号の誕生/6 リーマンの和声分析/7 ヒンデミットの和声理論/8 ベートーヴェンの『ピアノソナタ』(作品53)の分析/9 ネオリーマン理論
第5章 精神としての音楽
1 18世紀の音楽批評と音楽分析/2 ホフマンによるベートーヴェン『交響曲第5番』の評論/3 ホフマンの音楽分析/4 シューマンによるベルリオーズ『幻想交響曲』の分析/5 音楽分析史における音楽批評
第6章 時間としての音楽
1 音楽の時間論/2 リュトモポエイア/3 モミニ/4 レイシャ/5 ハウプトマンの韻律論/6 リーマンの韻律分析/7 リーマン以降のリズム論
第7章 有機体としての音楽
1 有機体と音楽/2 マルクスの形式生成論/3 シェーンベルクによる自作品の分析/4 第2次大戦後の展開
第8章 表象としての音楽
1 表象と音楽/2 ゲシュタルト心理学/3 エネルギー主義/4 ハルムの音楽観/5 クルトの音楽観/6 その他のエネルギー主義者/7 シェンカーの音楽観/8 J.S.バッハの前奏曲を分析する
第9章 様式としての音楽
1 様式と音楽/2 還元手法/3 有機体としての様式/4 パレストリーナ様式の生成/5 様式分析論/6 トポス分析
おわりに
今後の学びのために(日本語参考文献リスト)
商品詳細
発売日 |
2020/3/30 |
ページ数 |
368 |
ISBN |
9784393930380 |
楽器 |
書籍 |
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