㈱春秋社
今井信子 憧れ ヴィオラとともに 増補版
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「人がまだ踏んだことのない雪道を行きたい」――
ドルがまだ360円だった時代、大学時代にたまたま訪れたタングルウッドで、ふと耳にしたたった1つの音に惹かれてヴィオラを手にした内気な少女。やがて彼女は、ヨーロッパの音楽の殿堂で独奏者(ソリスト)として演奏し、音楽院教授として世界各地の学生を教えるまでになった。
ヴィオラという地味な楽器(ヴァイオリンよりも低く、チェロよりも高い音を出す)を独奏(ソロ)楽器の地位まで押し上げた、音楽史のうえでも稀有なその足跡を振り返る。
カルテット(弦楽四重奏)の一員として室内楽の真髄を日々味わったアメリカ時代。ヴィオラでは珍しい「ソリスト」に挑戦すべく、片手にヴィオラ・片手に幼子を抱えて飛び込んだヨーロッパの音楽界。錚々たる演奏家・作曲家との出会いと別れ。カザルスホールのプロデューサー・萩元晴彦氏との出会いと、世界でも珍しいヴィオラの音楽祭「ヴィオラスペース」の開催。そして、女性の音楽家ならではの家庭生活の困難と子育ての喜び。
現代のクラシック音楽界の第一線で生きる演奏家の姿をあますところなく描きだすとともに、夢と憧れをもって生きる人の強さ、豊かさを伝える1冊。
構成:中村ひろ子
解説:中野雄
【目次より】
すべては桐朋から始まった
ヴィオラ発見
室内楽の真髄
カルテットの日々
ソリストへの挑戦
ヒンデミット・フェスティバル
ヴィオラという楽器
受け継がれるもの
ノー・リスク、ノー・グローリー
解説「ヴィオリスト 今井信子 点描」・・・・・・中野雄
初演作品一覧
ディスコグラフィー
著者:今井信子
商品詳細
発売日 |
2013/7/25 |
ページ数 |
288 |
ISBN |
9784393935774 |
楽器 |
書籍 |
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