音楽の世界に足を踏み入れるにあたり、最初のステップは楽譜の読み方を理解することです。楽譜は音楽の言語であり、その記号や表現は演奏者が楽曲を理解し、表現をする手助けをしてくれます。
本シリーズでは、初めて楽譜に触れる方にも、既に演奏経験のある方にもわかりやすいよう、音符やリズム、様々な記号や用語に焦点を当て楽譜の読み方を解説していきます。
今回は、少しマニアックな反復記号「ビス(bis)」「テル(ter)」「クァテル(quater)」について説明します。
ビス(bis)、テル(ter)、クァテル(quater)
曲の繰り返しに一番よく使うのは「リピート記号」や「1番カッコ」などですが、バンドスコアやオーケストラでは「bis」や「ter」、「quater」といった表記をすることがあります。
いずれもラテン語で「bis」は「2回」、「ter」は「3回」、「quater」は「4回」を意味し、記号で囲われた範囲を繰り返して演奏することを指示します。
【譜例】
bisは2回なので、演奏順はA→B→C→D→C→D→E
terは3回なので、演奏順はA→B→C→D→C→D→C→D→E
quaterは4回なので、演奏順はA→B→C→D→C→D→C→D→C→D→E
なじみのないラテン語で慣れてないと見落としてしまいますので、ぜひ覚えておいてくださいね。
次回は「アルペジオとグリッサンド」について解説します。
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