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弾いてナットク!すぐ使えるスケール入門 最終回 ドリアン&ミクソリディアンスケール【Go!Go! GUITAR プレイバック】

弾いてナットク!すぐ使えるスケール入門 最終回 ドリアン&ミクソリディアンスケール【Go!Go! GUITAR プレイバック】

今回は、“ドリアンスケール”と“ミクソリディアンスケール”という2種類のスケールをまとめて紹介する。どちらもメジャースケールを並べ換えて作られる代表的なスケールだ。それぞれどんなスケールなのかチェックしよう。 解説/浦田泰宏   今回覚える2種類のスケールは、前回取りあげたメジャースケール中の「ド」以外の音をトニックに置き換えて形作られる。各スケールの特徴とポジション、活用例を覚えよう。   譜例1(a)のドリアンスケールはメジャースケールの第2音(レ)をトニックとするスケールだ。マイナーキーで使われるスケールのひとつで、マイナーキーの暗さが中和された感覚が特徴。(b)のミクソリディアンスケールはメジャースケールの第5音(ソ)をトニックとするスケールだ。メジャーキーで使用され、メジャースケールよりブルースっぽい雰囲気を持っている。     図(a)は6弦10フレットのD音をトニックとするDドリアンスケール、(b)は6弦15フレットのG音をトニックとするGミクソリディアンスケールのポジション例。(a) は1〜2弦と3〜4弦が異弦同フレットの関係になる。(b)は5弦トニックのCメジャースケールと共通のポジションだ。     譜例2(a)はDドリアン、(b)はGミクソリディアンスケールを基盤とするリードフレーズの例。どちらも図のポジションを土台に作成している。それぞれ最後はトニックの音に解決する音使いだ。できれば譜例のコードの音を鳴らしながら弾くと、各スケールの持ち味がよくわかるはず。   (Go!Go! GUITAR 2019年2月号に掲載した内容を再編集したものです)   Edit:溝口元海   【関連記事】 弾いてナットク!すぐ使えるスケール入門 第1回 基礎知識&ペンタトニックスケール   弾いてナットク!すぐ使えるスケール入門 第2回 メジャー&マイナースケール   【ギター講座】をもっと見る → この記事を読んだ人におすすめの商品 アコースティックギターの教科書 エレキギターの教科書...

弾いてナットク!すぐ使えるスケール入門 第2回 メジャー&マイナースケール【Go!Go! GUITAR プレイバック】

弾いてナットク!すぐ使えるスケール入門 第2回 メジャー&マイナースケール【Go!Go! GUITAR プレイバック】

連載の2回目は、メジャーとマイナーの各キーのメロディーとコード全体の基盤となる、2種類のスケールを覚えよう。どちらも前回紹介したペンタトニックスケールに2個の音を加えた構造のスケールだ。 解説/浦田泰宏   “メジャースケール”は、誰にとっても馴染みがあるはずの「ドレミファソラシ」という7個の音で形成されるスケールで、メジャーキーのメロディーおよびコードの基盤として用いられる。前回紹介したメジャーペンタトニックスケールとの関連性も参考にしながら、構成音と使い方を覚えよう。   メジャースケールは、「ドレミソラ」という5 音で構成されるメジャーペンタトニックスケールに「ファ、シ」の2音をプラスした、7音構成のスケールだ。譜例1はC音をトニックとするCメジャースケールの例。「CDEFGAB」という音で形成され、各音は1stや2ndといった、トニックからの度数で表わすこともある。トニックの「ド」の音に解決する、明るくストレートでクセのないメロディー感覚が特徴だ。     まず、図1(a) のようなCメジャースケールの6弦トニックのポジションを覚えよう。「ドレミソラ」というCメジャーペンタトニックスケールのポジションを基準にすると、「ミの半音上(1フレット右)」にあたる「ファ」と、「ドの半音下(1フレット左)」にあたる「シ」の2音をプラスする。5弦と6弦のポジションは異弦同フレットの関係、2弦と3弦が1フレット違いの同形になる。 図1(b) は、5弦15フレットをトニックとするポジションだ。この位置では、1弦と2弦、4弦と5弦が異弦同フレットの関係になる。それぞれのポジションを覚えよう。     メジャースケールの活用例として、「Wherever you are」(ONE OK ROCK)の間奏のギターソロ(3:20〜)を紹介しよう。曲のキーはEメジャーで、譜例2のギターソロはEの音をトニック(1st)とするEメジャースケールを基盤に作られている。 1〜2小節目は、「E、BonD♯」というコードの構成音を中心とするアルペジオフレーズだ。1小節目の2弦7フレットはコード外の音で、9thのテンションにあたる。 3〜4小節目は半音チョーキングを使ったフレージング。3小節目は「3rd → 4th → 3rd」、4小節目は「7th → 8th(1st)→ 7th」と、いずれもEメジャースケール上での半音の音程をチョーキングとチョークダウンで連結している。 5〜6小節目は、Aコードの構成音とEメジャースケールの音を組み合わせたフレーズ。6小節目で半音チョーキングした「♭3rd(3rd...

弾いてナットク!すぐ使えるスケール入門 第1回 基礎知識&ペンタトニックスケール【Go!Go! GUITAR プレイバック】

弾いてナットク!すぐ使えるスケール入門 第1回 基礎知識&ペンタトニックスケール【Go!Go! GUITAR プレイバック】

この連載では、曲のメロディーやコード、ギターのフレーズなどの基盤として用いられるスケールの特徴や使い方などを紹介していく。第1回目では、スケール全般についての基礎知識と“ペンタトニックスケール”を覚えよう! 解説/浦田泰宏   “スケール” は日本語で「音階」と呼ばれ「1オクターブの範囲内で音を高さの順に並べたもの」という意味だ。音の数や選び方で多くの種類がある。譜例1のような「ドレミファソラシ(CDEFGAB)」という音階も“ メジャースケール” というスケールの一種だ。この譜例はCの音を起点(トニック)とする“C メジャースケール” の例で、トニックの高さによってキー(調)が決まる。 メジャースケールは、メジャーキー(長調)のメロディーおよびコードの基盤として用いられ、譜例2(a) のようなメロディーやギターのフレーズを作るために使われたり、(b) のように音を重ねることで、メロディーを伴奏するコード(和音)が作られたりする。 なお、スケールとして表示されるのは1オクターブの範囲内の音だが、実際に使われるのはオクターブ違いの音も含まれるので覚えておこう。     スケールには、構成音(スケールノート)の数や高さによって多くの種類がある。今回は5個の音で作られる“ペンタトニックスケール”を覚えよう。   ペンタトニックスケールには、メジャー(長調)とマイナー(短調)の2種類があり、「ドレミソラ(CDEGA)」という5個の音を並べ替えて作られる。C音をトニックとする場合は、譜例1のCメジャースケールから「ファ(F)」と「シ(B)」を抜いた5音構成で、「ド」をトニックとするとメジャーペンタトニック、「ラ」がトニックならマイナーペンタトニックというスケールになる(譜例3)。構成音は同じだが、前者は明るく、後者は暗いメロディー感覚が特徴だ。 ペンタトニックスケールは、古くから世界各地の民謡や童謡などで用いられていて、メジャーペンタトニックは「蛍の光」などのスコットランド民謡、マイナーペンタトニックはロックの母体であるブルースや、「ソーラン節」など日本民謡のメロディー的基盤になっている。ペンタトニックスケールは、通称“ ペンタ” と略されることが多い。     ギターでスケールを覚える場合は、構成音を覚えるよりもフィンガーボード上のポジションを覚えるほうが簡単だ。特にペンタトニックスケールはポジションの形が視覚的にわかりやすいので、音符よりもまずカタチで覚えたというギタリストも多いはずだ。実際のポジションはキーやコードによって何種類もあるが、まず覚えておきたいのが図1の2種類。メジャー/マイナーそれぞれのトニックが位置する弦から、(a) は「6弦トニック」、(b)は「5弦トニック」と呼ばれている。どちらも実際の演奏でよく使われるので、ポジション全体の形を覚えてしまおう。 他のキーで演奏する場合は、トニックをその音の場所に合わせて移動させればOK。例えばA(メジャー)のキーで弾くときは「ド」がA音になる位置(6弦5フレットまたは5弦12フレット)にポジション全体を移動させる。     ペンタトニックスケールは、ブルースまたはその影響を受けたロックにおけるマイナーペンタトニックスケールの使用例が大半だ。 譜例4(a)...

エレキギター「構え方」研究部【Go!Go! GUITAR プレイバック】

エレキギター「構え方」研究部【Go!Go! GUITAR プレイバック】

ギターの高さおよび構え方は、演奏性やトーンにも多大な影響を与える重要な要素! 本講座では、ギターの構え方を代表的な3タイプに分類し、それぞれの特徴を徹底分析。     構え方の違いとして一番わかりやすいのが、何と言ってもルックスだろう。低く構えたほうがロックテイスト溢れ、高く構えるとテクニカルプレイが中心の堅実なギタリストといった印象を与える。音楽性だけでなく見た目も大事なので、考慮して選びたい。   ギター位置の高さを変えることで、演奏性や見た目が変わるだけでなく、ピッキングの角度(アングル)も変わる。ピッキングアングルが変わると、トーンのニュアンスや響きも変化するぞ。どのように変化するかは、実際に試してみてほしい。   ギターを高く持つと手首の位置が上がり、ギターの高さを下げるにつれて手首の位置も下がっていく。手首の位置が上がるほど、演奏性も比例して上がる。演奏性と見た目のバランスを見つつ、ベストなポジションを見つけよう。高く持ちすぎると窮屈になることも。   弦に対して、ピックをどのような角度で当てるかを“ ピッキングアングル”と言う。大まかに順アングル/平行アングル/逆アングルの3種類で、平行アングルを基準に考えると、順アングルはエッジの効いた音色、逆アングルは芯のある太いトーンが得られやすいとされている。   ▲3種類のピッキングアングルで自在に弾き分けられるようになると、表現力はかなり向上する。ピックを持つ人差指と親指で、ピックの角度をコントロールするのがコツだ。   ネックの角度を水平にしたり、立てるようにして構えるギタリストも多い。これは見た目の変化が大きいが、それだけでなくピッキングアングルも変わる。ネックを水平に持つとピックが弦により平行に当たり、ネックを立てるとより弦とピックに摩擦が生じジャリッとしたトーンを得ることができる。   ▲ネックを立てて持つフォームと、ネックを水平にして構えるフォーム。どちらも低め(ストラップを長め)にして構えるのが特徴だが、写真の通り見た目の印象はかなり異なる。   弦に対して平行気味にピックが当たる! ストローク時の動きは、肘と手首を支点にピックが平行気味に弦に当たる。ピックを平行気味に当てることで、弦を効率良く振動させることができる。肘付近をボディに当てて弾くと、右手のフォームを安定させることができるぞ。 コード/単音弾きともに安定した押弦が可能 コードの押弦や単音フレーズのフィンガリングにおいて、高い演奏性をキープすることができる。左手首が最適な位置にまで上がるため、特にバレーコードなどで手首を無理に曲げずに(負担をかけずに)押弦することが可能となる。   パワーコード主体のバッキングと相性抜群! 低く構える場合、ピッキングは自然と右手を振り下ろす形になる。パワーコードを主体としたバッキングとの相性は抜群で、見た目のワイルドさはさることながら、ピックと巻き弦との摩擦が増すことで迫力のある音色を得ることができる。 バレーや単音弾きの押弦レベルは最高難易度! ネックの位置が下がるため、自然と左手が伸びたフォームに。バレーコードや単音(特にハイポジション)の押弦の難しさが一気にハネ上がる。しかし、それを弾きこなしてこそ漢!という美学も存在するので、一度試してみる価値はアリ!   逆アングルで弾くことで絶品のトーンを獲得...

今すぐ分かる!アンプセッティング完全攻略【Go!Go! GUITAR プレイバック】

今すぐ分かる!アンプセッティング完全攻略【Go!Go! GUITAR プレイバック】

アンプのセッティング…それはギタリストにとって永遠の課題であり、飽くなき探究心をそそられる奥深き世界である。本講座では、練習スタジオに多く常備されているマーシャル/ローランド/フェンダーアンプのセッティング術を指南。動画もチェックして、自分だけの音作りを確立しよう!  アンプのサンプル音源はコチラ >>    アンプの種類は大きく分けて真空管とトランジスタの2種類! チューブアンプは、電気信号を増幅させるパーツに真空管を使ったタイプで、自然で温かみのあるサウンドが魅力。一方でトランジスタアンプは、増幅回路にトランジスタやICを使用していて、真空管に比べて手軽かつ安価、さらに経年変化も少ないため壊れにくいという特徴を持っている。 ●チューブアンプ ▲信号の増幅に真空管を使用/自然で温かみのある音色/同じワット数でも音量や音圧感が大きい。 ●トランジスタアンプ ▲信号の増幅にトランジスタを使用/経年変化が少なく安価/発熱&消費電量が少ない/クセのない素直なサウンド。 ​​​​​​​ ツマミの名称と役割 (例:マーシャル JCM2000) [ POWER ] 主電源。オンにすることで真空管を温める。 [ STANDBY ] 真空管に電圧がかかり電流が流れる。このスイッチがオンになって初めて音が出せる状態に。 [ PRESENCE ] 超高音域を調節。上げることで音の輪郭が明瞭になる。 [ TREBLE ] 高音域を調節。上げ過ぎると音がキンキンしてしまうので注意。...

使いこなせば百人力!マルチエフェクターのトリセツ【Go!Go! GUITAR プレイバック】

使いこなせば百人力!マルチエフェクターのトリセツ【Go!Go! GUITAR プレイバック】

さまざまな機能を備え、初心者にも人気が高いマルチエフェクター。しかし、便利ゆえに使いこなすにはコツが必要だ。宝の持ち腐れになってしまわないよう、使い方の基本を紹介! 模範演奏動画はコチラ >>   多機能で持ち運びがしやすい!初心者や上級者にもオススメ マルチエフェクターとは、多種多様なエフェクト/機能を搭載したペダル。一台でさまざまな効果を内蔵しているためコストパフォーマンスが高く、初心者からプロまで愛用者は多い。近年ではパソコンとの連携機能を備えた機種も多く、自宅練習や録音、ライブなどあらゆる場面で活躍。エレキのみならずアコギ用もある。一台で事足りるため持ち運びがラクで、セッティングの煩わしさや、ケーブル周りのトラブルが少ないといったメリットも。基本操作さえ覚えてしまえば、これほど便利なものはない!       1 音の完成形をイメージする 多機能なマルチを使う場合は特に、自分が鳴らしたい音の完成形をイメージしておくことで、音作りを格段にスムーズに行うことができる。どんな音を選択すればいいかわからない!という人は、下の表を参考にしよう。 【歪み系】   【空間系】   【その他】   2 便利だからこそ工夫が必要!時間をかけて慣れよう マルチに限った話ではないが、時間をかけて使い方に慣れていくことが大切。多機能なため、効果や機能を把握したり使いこなすのに時間がかかるかもしれないが、根気よく向き合っていこう。 ​​​​​​​3 ライブで焦らないよう機能を把握しておこう ライブ中に使いこなせてこそ真のマルチマスター。演奏中に複数のサウンドを切り替えたい場合など、使い方に慣れておかないと焦ってしまうことも。使いたいパッチの番号も忘れないようにして、順番や配置も工夫しよう。​​​​​​​   BOSS GT-1 ▲小型かつ軽量で、初心者にも使いやすい一台。今回は基本操作のみを紹介するが、108種類のエフェクトや、ユーザーメモリーとプリセットメモリーを各99個搭載しており、プロクオリティのパッチも無料ダウンロードできる。また、外部ペダルの接続端子も装備。価格はオープンプライス。   〈覚えておきたいマルチエフェクター用語〉...

右手を自在に使いこなす9の裏テク【Go!Go! GUITAR プレイバック】

右手を自在に使いこなす9の裏テク【Go!Go! GUITAR プレイバック】

ピックの持ち方やストローク方法、ピッキング角度など、“右手”に焦点を当てた講座をお届け! これを機に改めて自分のスタイルを見つめ直してみよう! アコギ派のキミもエレキ派のアナタも、しっかり右手のテクニックを習得してほしい!     ピックのどの位置を持つかによって演奏性やトーンは変化する。基本的に、ピックを浅く持つと余計な力が抜けてタッチが軽くなり、反対にピックを深く持つと先端の回転がタイトになるので、ピッキング動作が軽くなる。曲調や曲の展開に合わせて、持ち方を変えるのがベストだ。   オーソドックスな位置 ▲親指からはみ出たピックの面積が、上部/下部とも同じくらいに持つのが一般的な持ち方だ。   ピックを浅く持つ ▲浅めに持つことで安定性はやや落ちるが、タッチが軽くなることでブライトなトーンを演出。   ピックを深く持つ ▲手首の支点からピック先端までの回転がタイトになるので、単音中心のリードプレイに最適だ。    人差指と親指以外の指を、開くか閉じるかによってアタック感が変化する。ピックを握り込む“グー型”は、アタック感が増すが細かいピッキングに不向きとされ、指を開く“パー型”は、ピックを握る強さの調節やピッキング角度の調整がしやすい。微妙なアタック感の違いを確かめてみよう。   指を開く一般的な持ち方 ▲指先を自由に動かせるため、ピッキングのニュアンスがつけやすい。万能タイプだ。   指を閉じる持ち方 ▲コブシのような“塊感”があるため、アタック感も増す。特にアコギで試すと違いがわかる。​​​​​​​    コラム  弾いているとピックがズレてしまう場合の対処法​​​​​​​​​​​​​​  まずは持ち方の見直し。力を入れすぎず、かと言って緩すぎない絶妙な力加減を見つけよう。あとは、滑り止め加工が施されたピックを選ぶ。手汗が原因でズレる場合、この対処法が有効。    ピックのどの部分を使って弾くかによっても、音色や演奏性は大きく変化する。図1のように、ピックの鋭角な部分でピッキングするとエッジのあるトーンに。一方、図2のように鈍角なピックの側面を使ってピッキングすると、弦との摩擦が和らぎ、太く温かなトーンになる。偉人、スティーヴィー・レイ・ヴォーンもこの持ち方!   音の鋭さが変わる! ▲図1が一般的なピッキング部分。ピッキングのタッチがマイルドになる図2を愛用するギタリストも多い。​​​​​​​  ...

DEPAPEPEが教える バレーコードをクリアに鳴らすコツ【Go!Go! GUITAR プレイバック】

DEPAPEPEが教える バレーコードをクリアに鳴らすコツ【Go!Go! GUITAR プレイバック】

今も昔も、初心者の前に立ちはだかる最大の壁と言えば“バレーコード”だ。本講座では、ギターインストゥルメンタルユニットのDEPAPEPE を迎え、正しいフォームをあらゆる視点から検証しつつ、絶対に押さえられるようになるコツを伝授してもらった! PROFILE デパペペ/徳岡慶也と三浦拓也によるギターインストゥルメンタルユニット。02年11月結成。05年、アルバム『Let'sGo!!!』でメジャーデビュー。5/10(日)TOKYO DOME CITY HALLにて〈DEPAPEPE メジャーデビュー15周年!これからもよろしく 大感謝祭!!!〉を開催。詳しくはオフィシャルサイトにて。 https://rainbow-e.co.jp/depapepe/   DEPAPEPEによるデモ演奏はコチラ >>    バレーコードとは、人差指などで複数の弦を押さえる(これをセーハと言う)コードのこと。人差指がカポの役割を果たしているので、ローコードを平行移動したものと言うとわかりやすいかもしれないね。その中で、初心者の壁として挙げられるのが“Fコード”だ。バレーコードが難関と言われる理由、それは1本の指で複数の弦を押さえる“セーハ”に他ならない。言い換えれば、このセーハさえ攻略できれば成功も目前だぞ!   ×ギターと体が離れている ▲腕が伸びると手首の角度がきつくなり、弦を押さえる指に力が入りにくくなる。   ×指のハラで押さえている ▲人差指のハラ全体で押さえると、押弦に力が必要になり音を鳴らしにくくなってしまう。   ×他の指が寝ている ▲人差指以外の指が寝ると、他の弦をミュート(触れる)してしまい音が鳴らないという事態に!   ×脇が空きすぎ ▲腕が伸びてしまっている証拠。手首の角度にも無理があるので、手首を痛めてしまう原因にも。​​​​​​​    正面  指の角度や押弦する場所など細かいところにポイントが! バレーコードが上手く押さえられない場合は、フォームの悪さに原因があることが多い。DEPAPEPE...

今日からあなたも音楽業界人!知ってると便利!音楽ギョーカイ用語辞典「ライブ用語編」【Go!Go! GUITAR プレイバック】

今日からあなたも音楽業界人!知ってると便利!音楽ギョーカイ用語辞典「ライブ用語編」【Go!Go! GUITAR プレイバック】

ミュージシャンのインタビューやSNSで見かけるものの、意味が知られていなさそうな音楽業界用語を解説。使ってみるとギョーカイ人っぽくなるかも!? ※編集部の恣意的な解釈も若干含まれますが、ご了承ください!   ■あ行 ■か行 ■さ行 ■た行  ■な行 ■は行 ■ま行  ■ら行   ■あ行   【当て振り】 ミュージックビデオの撮影やテレビの音楽番組で、録音しておいた音源を流し、それに合わせて演奏するふりをすること。生放送番組のセッティング時間を短縮したり、機材の不調で音が出なくなるといったトラブルを避けるために行うことがある。 [関連用語]口パク 【暗転】 開演直前や場面転換で、ステージや会場全体を暗くすること。演劇の場面転換の際、舞台装置や役者が移動する様子を観客から見えないよう暗くすることに由来。 用例:「暗転したら、チューニングしよう」 【アンプラグド/プラグレス】 エレキギターなどの電気を必要とする楽器を使用しない演奏スタイル。 [類語]アコースティック編成 [関連用語]『MTVアンプラグド』…アンプラグドという言葉が広まるきっかけとなった音楽番組。この番組での演奏を音源化したエリック・クラプトン『アンプラグド~アコースティック・クラプトン』は超名盤。 【イベンター】 イベント/コンサート/ライブを企画したり、仕切る業種。アーティストやレコード会社と連携して、会場の選定、予算やスケジュールの管理、スタッフの手配など、イベントに関わる業務を行う。全国各地の美味しい食べ物や打ち上げにピッタリなお店に詳しい。 【イヤモニ】 イヤーモニターの略。IEM(In Ear Monitor)とも(※「モニター」は後述)。ライブでミュージシャンやスタッフが耳に装着し、演奏やクリックを聴く。コロガシなどのモニター類(後述)が不要になり、大音量によって難聴になるリスクも軽減されるので、近年急速に浸透している。 【ウォール・オブ・デス】 モッシュ(後述)の中でも、もっとも危険とされるもの。観客が左右2手に分かれ、曲が始まる瞬間やアーティストが合図した瞬間に突進してぶつかり合う。戦国時代の合戦をイメージするとわかりやすい。大事なことなので2回言うが、ものすごく危ない。 [関連用語]ウォーク・オブ・デス…岡崎体育や忘れらんねえよが行った“危なくないモッシュ”。突進するのではなく、左右に分かれた観客がゆっくりと歩み寄る。...

今日からあなたも音楽業界人!知ってると便利!音楽ギョーカイ用語辞典「一般用語編」【Go!Go! GUITAR プレイバック】

今日からあなたも音楽業界人!知ってると便利!音楽ギョーカイ用語辞典「一般用語編」【Go!Go! GUITAR プレイバック】

ミュージシャンのインタビューやSNSで見かけるものの、意味が知られていなさそうな音楽業界用語をピックアップ。読めば業界人の世界に足を踏み入れられる…かも!? ※編集部の恣意的な解釈も若干含まれますが、ご了承ください!  楽曲制作やプレイに関する用語  ■あ行 ■か行 ■さ行 ■た行  ■は行 ■ま行 ■や行  ■ら行   ■あ行 【アレンジ(編曲)】 主旋律(歌のメロディー)やコード進行など、楽曲の中核を作る“作曲’'に対して、その他の部分に手を加えて、楽曲の構成や雰囲気を決める作業。ギター/ベース/ドラム/キーボードなど他の楽器のフレーズを作る。曲によって作業は異なるが、楽曲の魅力を最大限に引き出すために欠かせない。 【アン直】 エフェクターなどを通さず、 アンプに直接ギターを接続し音を出すこと。いろんな機材を使っていると‘‘アン直が一番なのでは?”という結論に行きつく人もいるとかいないとか。 【インスト】 インストウルメンタル(instrumental)の略。歌のない、楽器だけで演奏された曲を意味する。 用例:インストバンド、インスト曲(=器楽曲)。 【歌モノ】 歌のメロディーが際立つ、メロディアスな楽曲。どのような楽曲が歌モノを指すのかは、人それぞれの解釈に委ねられる。インスト曲に対し、単にボーカルの入った楽曲を指す場合も。 【打ち込み(同期)】 ドラムマシンやシーケンサーなどでプログラミングした(打ち込んだ)音源。そうした、あらかじめ作成しておいた打ち込みデータや録音しておいた音源を流し、プレイヤーが一緒に演奏する。この打ち込み音源を“同期音源”と呼ぶ。同期と打ち込みを同じ意味で使用することも多い。 用例:明後日のライブ、ドラムが風邪で来られないらしい。同期を流そう。 【エンジニア】 レコーディングやTD(後述)に携わる技術者。どちらも兼任する場合が多いが、分業する場合も。ライブの現場においては、PAエンジニアを指す。 【オカズ(フィルイン)】 メロディーやフレーズの空白を埋める、曲のスパイスとなるような短いフレーズ。あらかじめ譜面に書かれている場合や、アドリブ(即興)で演奏することも。特にドラム用語ではフィルイン(Fill In=埋める)とも言い、定型パターンの中に挟むイレギュラーなパターンを指す。 【オケ、バッキング、オフボーカル】 ある楽曲からボーカルを除いた音源。オケはオーケストラの略で、バッキングトラックやインストとも呼ぶ。なお、カラオケは“空のオケ”に由来する。...

サウンドが生まれ変わる!エフェクターのつなぎ方 後編:歪み系ペダルを最大限に使いこなす!【Go!Go! GUITAR プレイバック】

サウンドが生まれ変わる!エフェクターのつなぎ方 後編:歪み系ペダルを最大限に使いこなす!【Go!Go! GUITAR プレイバック】

変幻自在のサウンドを生み出す“魔法”のようなツール、それがエフェクターだ! 後編では、もっともポピュラーなペダルである歪み系エフェクターに注目し、接続順による効果の違いやコツを学んでいこう!   歪み系ペダルはギタリストのアイデンティティだ! 歪み系ペダルの歴史は、1960年代前半までさかのぼる。アンプをドライブさせるためにファズが誕生し、70年代後半にオーバードライブ「OD-1」(BOSS)とディストーション「M104 Distortion+」(MXR)が誕生。ギタリストの個性を決定付けるペダルとして、現在はさまざまなメーカーから多彩なモデルが発売されている。       まずは歪み系ペダルの種類と活用法をチェックしようぜ!  オーバードライブ   1台は持っておきたい定番ペダル バッキング/リード問わず、もっとも汎用性の高いエフェクターと言えばコレ。アンプのボリュームを上げたような自然な歪みで、ポップス/ロックをはじめ幅広い音楽ジャンルで使用。ギタリストであれば、必ず1台は手に入れておきたい定番のエフェクターだ!  ディストーション   リード/ソロに最適な歪み! オーバードライブよりも深い歪みを持ったペダルがディストーションだ。その名前が登場したのは、70年代後期に発売されたMXR のM104 Distortion+。70~80年代のHR/HMブームで広く認知され、バリエーションを増やしていった。リード/ソロなどで多用される。  ファズ   ぶっちぎりの歪みサウンド! 実は歪み系ペダルの中で、もっとも歴史が古いのがファズだ。誕生は50年代後半で、ジミ・ヘンドリックスの使用によって一躍有名に。語源は“ファズ=毛羽立った”に由来していて、破壊的な歪みサウンドを放つ。個性的な歪みを狙うなら有効。     Pattern① 歪み系入門者はまずはコチラ! 歪み系エフェクター1台での音作り 歪み系ペダルを購入したばかりの読者が、まず通るのがこちらのセッティングだ。アンプ側をクリーンサウンドに設定し、それをエフェクター1台で歪ませるパターン。ペダルのオン/オフでクリーンと歪みを切り替えることができる。汎用性の高い自然な歪みが欲しい人はオーバードライブ、より激しいハードロック系のサウンドが欲しい人はディストーションを使おう。 ●アンプのセッティングはどうする? ▲アンプ側をクリーンに設定することで、エフェクターの特性を引き出すことができる。 ●エフェクターのセッティングはどうする? ▲歪みは上げると気持ち良く感じるが、バンドアンサンブルでは歪みを上げすぎると音が埋もれがちなので控えめに。...

サウンドが生まれ変わる!エフェクターのつなぎ方 前編:基本的な接続順を学ぼう【Go!Go! GUITAR プレイバック】

サウンドが生まれ変わる!エフェクターのつなぎ方 前編:基本的な接続順を学ぼう【Go!Go! GUITAR プレイバック】

変幻自在のサウンドを生み出す“魔法”のようなツール、それがエフェクターだ! ここでは接続順のセオリーを学びつつ、正攻法をあえて外した接続順も伝授! 自分だけのサウンドを手に入れちゃおう!   まずは基本的な接続順をマスターして自分だけの音作りを追求しよう! 数多くのブランド/モデルが存在するエフェクター。本誌読者でも愛用している人は多いと思うけど、ちょっと待って! エフェクターの接続順をちゃんと考えているかな? エフェクターは接続の順番で効果が変わり、接続順を誤るとモデル本来のポテンシャルを発揮できないこともあるのだ。ただし、接続順には基本的なルールやセオリーはあるものの、それに縛られすぎると個性が出せないのも事実。どちらにしても基礎を押さえた上で、エフェクターを入れ替えたりして自分ならではの“個性”を模索していこう!   エフェクター接続の三大原則を知っているか!?  原則その1  後に繋いだエフェクターの効果が強調される! エフェクターの基本的な仕組みは、“入力信号に対してエフェクトがかかる”ということ。たとえば、オーバードライブのあとにディレイをつなぐと歪んだ音に対してディレイがかかり、ディレイのあとにオーバードライブをつなぐとディレイ音にも歪みが加わる。  原則その2  信号の流れは「ギター→エフェクター→アンプ」! “エフェクターにつないでも音が出ない原因ランキング”上位なのが、インプットとアウトプットを逆に接続しているパターンだ。また、右側にインプット、左側にアウトプットがついたモデルが多いので、基本的には右から左へと接続していく形になるぞ!   原則その3  ケーブルの差しっぱなしは電池を消耗! 電池で駆動させる場合、スイッチがオフの状態でもインプットにプラグを差しっぱなしにすると電池は消耗してしまう。また、電池が切れた状態で放置すると電池が液漏れを起こし、機器の破損につながることも。長い期間使わない場合は電池を外しておこう。   エフェクター接続のセオリーはコレだ! ❶フィルター系 (イコライザー/ワウ/オートワウ)     ギターの周波数を自在にコントロール フィルター系とは文字通り、入力信号に対して“フィルター”をかけるかのように音の帯域をコントロールするペダルのこと。代表的なワウはペダルの踏み込み具合でギターの周波数帯を変化させることができ、オートワウはピッキングの強弱によって帯域が変化する。これらのフィルター系は、一番最初にセッティングすることが多い。  POINT 1  ワウは歪み系のあとにつなぐと効果も強烈! ワウは歪み系の前か後に接続するかで効果が変わる。前に接続するとナチュラルなワウの効果が期待でき、後に接続すると強烈な効きになる。歪ませた音でワウを強調させたい場合は後に接続だ!  POINT 2  イコライザーは歪みの前後で効果が変わるぞ!...