〜ギターの壁を超えるあるあるエピソード〜ザセツ君が行く! EPISODE15 アンプでの音作りについて知りたい!【Go!Go! GUITAR プレイバック】
1人でギターの練習をしていると、知らぬ間に間違ったやり方をしているなんてことがある。言葉は知っていても、実際にどうやるか分からなくて、「変なクセがついちゃった!」な~んて結果にもなりかねない。方向を間違うことはあっても努力だけは怠らないザセツ君と、ギター奏法の基礎を一緒に学んでいこう! 【プロフィール】 左:ザセツ君 (本名: 財園寺せつ夫) 帰ってきたお父さん、家を見てビックリ仰天! 今日の台風はそんなに凄かった??って涙目。早く白状しないとね(怖)。エフェクターを買ってもらうはずだった夏のボーナスはアンプと屋根の修理代に(泣)。 右:ジミ先生 物理の先生で科学部の顧問。エフェクター作りが趣味で、エレキのことはこの人に訊け!と評判。老けてみられるが実は27歳。日サロ通いが欠かせない。 解説/竹内一弘 マンガ/ Dobby. いろんなギターアンプがあるが、音作りに関する基本的な部分はどれも同じだ。この基本をしっかり覚えておけば、初めて使うリハスタのギターアンプでもしっかり音作りができるようになるぞ。 図1を見てほしい。GAINは歪みの量を決めるツマミで、上げるほど歪みが強くなり、同時に音量も上がる。そして、イコライザーのツマミが3つある。BASSは低音域、MIDDLEは中音域、TREBLEは高音域の量を調節する。これらで太い音、キンキンした音、こもった音など、音色のキャラクターを作るのだ。音色が決まったらMASTER VOLUMEで最終的な音量を決めよう。注意点として、GAINを上げると音量も上がるので、その分だけMASTER VOLUMEを下げる、逆にGAINを下げると音量も下がるので、MASTER VOLUMEで音量を上げる。つまり、MASTER VOLUMEは音色には関係なく、最終的な音量を調整するということだ。 まずGAINを下げ、音量が小さければMASTER VOLUMEを適宜上げる。完全なクリーントーンは、例えばローコードのEを強く弾いても歪まないという程度までGAINを下げる必要がある。そしてイコライザーの3つのツマミをすべて5にセット。ここから音作りだ。 クリーントーンはある程度の高音域が必要だが、耳に痛いのはNGなので、その辺りは慎重にTREBLEを上げていこう。次に音の太さを決めるMIDDLEの調整だ。クリーントーンで弾くことの多いアルペジオやカッティングは、あまり太い音は合わないので5~7辺りで。最後にBASSだが、ギターは意外にも強い低音が出るので、ベーシストとの兼ね合いも考えて控えめ(3~4程度)にしておくのが無難だ(図2)。Ex-1のフレーズを弾いて、音色の良し悪しを判断してみよう。 クランチとは、軽く歪んだ音から、ディストーションまではいかないまでもそこそこ歪んだサウンドのこと。つまり、クランチはコード弾きやアルペジオを多用するロックの基本的な音色なのだ。 軽めのクランチか、深めのクランチかはGAINの量が決め手だ。例えば、ローコードのEを強く弾いて「ギャ~ン」といい具合に歪むポイントを探ろう。ただし、音がつぶれるほど歪ませず、各弦の音がしっかり聴きわけられる程度にする。イコライザーは、高音域がしっかり出ていて、中音域は若干控えめにするとヌケの良いクランチになり、中音域を上げると太くたくましいクランチになる。低音域はブンブン唸るような状態にはせず、若干控えめにしよう(図3)。歪んではいるけどコードトーンがしっかりわかるサウンドになっているか、Ex-2で確かめてみよう。 ...