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音楽未経験でも大丈夫!! 歌とギターどっちも学んで 100日後に夢のギタボデビュー。 <レベルUP編>vol.8 「なんちゃって発声になってない? 腹式、胸式、それぞれの共鳴を理解して自分の歌声を見つけよう」【produced by Go! Go! GUITAR】

音楽未経験でも大丈夫!! 歌とギターどっちも学んで 100日後に夢のギタボデビュー。 <レベルUP編>vol.8 「なんちゃって発声になってない? 腹式、胸式、それぞれの共鳴を理解して自分の歌声を見つけよう」【produced by Go! Go! GUITAR】

  皆さんこんにちは! 橋村姫です! ギタボデビュー講座から読んで下さった皆様はお久しぶりです♪ 今月から始まるコラムはレベルUP編ということで、より“歌唱力向上”を目的とした第2章を一緒に楽しく勉強していきましょう♪     ◆この記事で学べること ・歌が上手い人ってどういう人? ・歌の為の《呼吸》について ・声に厚みを!《共鳴腔》を知ろう     ■ 歌が上手い人ってどういう人?   みゆちゃんがお話ししてくれた通り、歌の苦手意識は取れたけどここからどうレベルアップしていくかわからないことがたくさんですよね……。 歌は【基礎】である ●音程 ●リズム ●喉を痛めない自然な発声 を身につけ、【表現】を歌の中でできるようになるとグンとアーティスティックになり、世でいう歌の上手い人に近づけます! ですが、覚えておいて欲しいのは綺麗に歌うことではなく“歌はメロディーのついた言葉”なので、発している《言葉のニュアンス》が《歌声から伝わる感情》と一致することが大事なのです。 ひめ先生が日々の歌手活動中で意識しているのは「歌い手は聴き手の代弁者」であるということ。 同じ気持ちの温度感で聴いてくださる人と向き合う、そのために歌中の表現や感情、ニュアンスの勉強が大切になってくるんです♪     ■ 歌の為の《呼吸》について   ここでは2つの呼吸について学んでいきます! 私たちは【腹式呼吸】と【胸式呼吸】の2つを使って日々の生活をしたり歌を歌っています。...

今日からあなたも音楽業界人!知ってると便利!音楽ギョーカイ用語辞典「ライブ用語編」【Go!Go! GUITAR プレイバック】

今日からあなたも音楽業界人!知ってると便利!音楽ギョーカイ用語辞典「ライブ用語編」【Go!Go! GUITAR プレイバック】

ミュージシャンのインタビューやSNSで見かけるものの、意味が知られていなさそうな音楽業界用語を解説。使ってみるとギョーカイ人っぽくなるかも!? ※編集部の恣意的な解釈も若干含まれますが、ご了承ください!   ■あ行 ■か行 ■さ行 ■た行  ■な行 ■は行 ■ま行  ■ら行   ■あ行   【当て振り】 ミュージックビデオの撮影やテレビの音楽番組で、録音しておいた音源を流し、それに合わせて演奏するふりをすること。生放送番組のセッティング時間を短縮したり、機材の不調で音が出なくなるといったトラブルを避けるために行うことがある。 [関連用語]口パク 【暗転】 開演直前や場面転換で、ステージや会場全体を暗くすること。演劇の場面転換の際、舞台装置や役者が移動する様子を観客から見えないよう暗くすることに由来。 用例:「暗転したら、チューニングしよう」 【アンプラグド/プラグレス】 エレキギターなどの電気を必要とする楽器を使用しない演奏スタイル。 [類語]アコースティック編成 [関連用語]『MTVアンプラグド』…アンプラグドという言葉が広まるきっかけとなった音楽番組。この番組での演奏を音源化したエリック・クラプトン『アンプラグド~アコースティック・クラプトン』は超名盤。 【イベンター】 イベント/コンサート/ライブを企画したり、仕切る業種。アーティストやレコード会社と連携して、会場の選定、予算やスケジュールの管理、スタッフの手配など、イベントに関わる業務を行う。全国各地の美味しい食べ物や打ち上げにピッタリなお店に詳しい。 【イヤモニ】 イヤーモニターの略。IEM(In Ear Monitor)とも(※「モニター」は後述)。ライブでミュージシャンやスタッフが耳に装着し、演奏やクリックを聴く。コロガシなどのモニター類(後述)が不要になり、大音量によって難聴になるリスクも軽減されるので、近年急速に浸透している。 【ウォール・オブ・デス】 モッシュ(後述)の中でも、もっとも危険とされるもの。観客が左右2手に分かれ、曲が始まる瞬間やアーティストが合図した瞬間に突進してぶつかり合う。戦国時代の合戦をイメージするとわかりやすい。大事なことなので2回言うが、ものすごく危ない。 [関連用語]ウォーク・オブ・デス…岡崎体育や忘れらんねえよが行った“危なくないモッシュ”。突進するのではなく、左右に分かれた観客がゆっくりと歩み寄る。...

今日からあなたも音楽業界人!知ってると便利!音楽ギョーカイ用語辞典「一般用語編」【Go!Go! GUITAR プレイバック】

今日からあなたも音楽業界人!知ってると便利!音楽ギョーカイ用語辞典「一般用語編」【Go!Go! GUITAR プレイバック】

ミュージシャンのインタビューやSNSで見かけるものの、意味が知られていなさそうな音楽業界用語をピックアップ。読めば業界人の世界に足を踏み入れられる…かも!? ※編集部の恣意的な解釈も若干含まれますが、ご了承ください!  楽曲制作やプレイに関する用語  ■あ行 ■か行 ■さ行 ■た行  ■は行 ■ま行 ■や行  ■ら行   ■あ行 【アレンジ(編曲)】 主旋律(歌のメロディー)やコード進行など、楽曲の中核を作る“作曲’'に対して、その他の部分に手を加えて、楽曲の構成や雰囲気を決める作業。ギター/ベース/ドラム/キーボードなど他の楽器のフレーズを作る。曲によって作業は異なるが、楽曲の魅力を最大限に引き出すために欠かせない。 【アン直】 エフェクターなどを通さず、 アンプに直接ギターを接続し音を出すこと。いろんな機材を使っていると‘‘アン直が一番なのでは?”という結論に行きつく人もいるとかいないとか。 【インスト】 インストウルメンタル(instrumental)の略。歌のない、楽器だけで演奏された曲を意味する。 用例:インストバンド、インスト曲(=器楽曲)。 【歌モノ】 歌のメロディーが際立つ、メロディアスな楽曲。どのような楽曲が歌モノを指すのかは、人それぞれの解釈に委ねられる。インスト曲に対し、単にボーカルの入った楽曲を指す場合も。 【打ち込み(同期)】 ドラムマシンやシーケンサーなどでプログラミングした(打ち込んだ)音源。そうした、あらかじめ作成しておいた打ち込みデータや録音しておいた音源を流し、プレイヤーが一緒に演奏する。この打ち込み音源を“同期音源”と呼ぶ。同期と打ち込みを同じ意味で使用することも多い。 用例:明後日のライブ、ドラムが風邪で来られないらしい。同期を流そう。 【エンジニア】 レコーディングやTD(後述)に携わる技術者。どちらも兼任する場合が多いが、分業する場合も。ライブの現場においては、PAエンジニアを指す。 【オカズ(フィルイン)】 メロディーやフレーズの空白を埋める、曲のスパイスとなるような短いフレーズ。あらかじめ譜面に書かれている場合や、アドリブ(即興)で演奏することも。特にドラム用語ではフィルイン(Fill In=埋める)とも言い、定型パターンの中に挟むイレギュラーなパターンを指す。 【オケ、バッキング、オフボーカル】 ある楽曲からボーカルを除いた音源。オケはオーケストラの略で、バッキングトラックやインストとも呼ぶ。なお、カラオケは“空のオケ”に由来する。...

サウンドが生まれ変わる!エフェクターのつなぎ方 後編:歪み系ペダルを最大限に使いこなす!【Go!Go! GUITAR プレイバック】

サウンドが生まれ変わる!エフェクターのつなぎ方 後編:歪み系ペダルを最大限に使いこなす!【Go!Go! GUITAR プレイバック】

変幻自在のサウンドを生み出す“魔法”のようなツール、それがエフェクターだ! 後編では、もっともポピュラーなペダルである歪み系エフェクターに注目し、接続順による効果の違いやコツを学んでいこう!   歪み系ペダルはギタリストのアイデンティティだ! 歪み系ペダルの歴史は、1960年代前半までさかのぼる。アンプをドライブさせるためにファズが誕生し、70年代後半にオーバードライブ「OD-1」(BOSS)とディストーション「M104 Distortion+」(MXR)が誕生。ギタリストの個性を決定付けるペダルとして、現在はさまざまなメーカーから多彩なモデルが発売されている。       まずは歪み系ペダルの種類と活用法をチェックしようぜ!  オーバードライブ   1台は持っておきたい定番ペダル バッキング/リード問わず、もっとも汎用性の高いエフェクターと言えばコレ。アンプのボリュームを上げたような自然な歪みで、ポップス/ロックをはじめ幅広い音楽ジャンルで使用。ギタリストであれば、必ず1台は手に入れておきたい定番のエフェクターだ!  ディストーション   リード/ソロに最適な歪み! オーバードライブよりも深い歪みを持ったペダルがディストーションだ。その名前が登場したのは、70年代後期に発売されたMXR のM104 Distortion+。70~80年代のHR/HMブームで広く認知され、バリエーションを増やしていった。リード/ソロなどで多用される。  ファズ   ぶっちぎりの歪みサウンド! 実は歪み系ペダルの中で、もっとも歴史が古いのがファズだ。誕生は50年代後半で、ジミ・ヘンドリックスの使用によって一躍有名に。語源は“ファズ=毛羽立った”に由来していて、破壊的な歪みサウンドを放つ。個性的な歪みを狙うなら有効。     Pattern① 歪み系入門者はまずはコチラ! 歪み系エフェクター1台での音作り 歪み系ペダルを購入したばかりの読者が、まず通るのがこちらのセッティングだ。アンプ側をクリーンサウンドに設定し、それをエフェクター1台で歪ませるパターン。ペダルのオン/オフでクリーンと歪みを切り替えることができる。汎用性の高い自然な歪みが欲しい人はオーバードライブ、より激しいハードロック系のサウンドが欲しい人はディストーションを使おう。 ●アンプのセッティングはどうする? ▲アンプ側をクリーンに設定することで、エフェクターの特性を引き出すことができる。 ●エフェクターのセッティングはどうする? ▲歪みは上げると気持ち良く感じるが、バンドアンサンブルでは歪みを上げすぎると音が埋もれがちなので控えめに。...

サウンドが生まれ変わる!エフェクターのつなぎ方 前編:基本的な接続順を学ぼう【Go!Go! GUITAR プレイバック】

サウンドが生まれ変わる!エフェクターのつなぎ方 前編:基本的な接続順を学ぼう【Go!Go! GUITAR プレイバック】

変幻自在のサウンドを生み出す“魔法”のようなツール、それがエフェクターだ! ここでは接続順のセオリーを学びつつ、正攻法をあえて外した接続順も伝授! 自分だけのサウンドを手に入れちゃおう!   まずは基本的な接続順をマスターして自分だけの音作りを追求しよう! 数多くのブランド/モデルが存在するエフェクター。本誌読者でも愛用している人は多いと思うけど、ちょっと待って! エフェクターの接続順をちゃんと考えているかな? エフェクターは接続の順番で効果が変わり、接続順を誤るとモデル本来のポテンシャルを発揮できないこともあるのだ。ただし、接続順には基本的なルールやセオリーはあるものの、それに縛られすぎると個性が出せないのも事実。どちらにしても基礎を押さえた上で、エフェクターを入れ替えたりして自分ならではの“個性”を模索していこう!   エフェクター接続の三大原則を知っているか!?  原則その1  後に繋いだエフェクターの効果が強調される! エフェクターの基本的な仕組みは、“入力信号に対してエフェクトがかかる”ということ。たとえば、オーバードライブのあとにディレイをつなぐと歪んだ音に対してディレイがかかり、ディレイのあとにオーバードライブをつなぐとディレイ音にも歪みが加わる。  原則その2  信号の流れは「ギター→エフェクター→アンプ」! “エフェクターにつないでも音が出ない原因ランキング”上位なのが、インプットとアウトプットを逆に接続しているパターンだ。また、右側にインプット、左側にアウトプットがついたモデルが多いので、基本的には右から左へと接続していく形になるぞ!   原則その3  ケーブルの差しっぱなしは電池を消耗! 電池で駆動させる場合、スイッチがオフの状態でもインプットにプラグを差しっぱなしにすると電池は消耗してしまう。また、電池が切れた状態で放置すると電池が液漏れを起こし、機器の破損につながることも。長い期間使わない場合は電池を外しておこう。   エフェクター接続のセオリーはコレだ! ❶フィルター系 (イコライザー/ワウ/オートワウ)     ギターの周波数を自在にコントロール フィルター系とは文字通り、入力信号に対して“フィルター”をかけるかのように音の帯域をコントロールするペダルのこと。代表的なワウはペダルの踏み込み具合でギターの周波数帯を変化させることができ、オートワウはピッキングの強弱によって帯域が変化する。これらのフィルター系は、一番最初にセッティングすることが多い。  POINT 1  ワウは歪み系のあとにつなぐと効果も強烈! ワウは歪み系の前か後に接続するかで効果が変わる。前に接続するとナチュラルなワウの効果が期待でき、後に接続すると強烈な効きになる。歪ませた音でワウを強調させたい場合は後に接続だ!  POINT 2  イコライザーは歪みの前後で効果が変わるぞ!...

【楽譜の読み方#12】ビス(bis)、テル(ter)、クァテル(quater)

【楽譜の読み方#12】ビス(bis)、テル(ter)、クァテル(quater)

音楽の世界に足を踏み入れるにあたり、最初のステップは楽譜の読み方を理解することです。楽譜は音楽の言語であり、その記号や表現は演奏者が楽曲を理解し、表現をする手助けをしてくれます。 本シリーズでは、初めて楽譜に触れる方にも、既に演奏経験のある方にもわかりやすいよう、音符やリズム、様々な記号や用語に焦点を当て楽譜の読み方を解説していきます。 今回は、少しマニアックな反復記号「ビス(bis)」「テル(ter)」「クァテル(quater)」について説明します。 ビス(bis)、テル(ter)、クァテル(quater) 曲の繰り返しに一番よく使うのは「リピート記号」や「1番カッコ」などですが、バンドスコアやオーケストラでは「bis」や「ter」、「quater」といった表記をすることがあります。 いずれもラテン語で「bis」は「2回」、「ter」は「3回」、「quater」は「4回」を意味し、記号で囲われた範囲を繰り返して演奏することを指示します。 【譜例】 bisは2回なので、演奏順はA→B→C→D→C→D→E terは3回なので、演奏順はA→B→C→D→C→D→C→D→E quaterは4回なので、演奏順はA→B→C→D→C→D→C→D→C→D→E   なじみのないラテン語で慣れてないと見落としてしまいますので、ぜひ覚えておいてくださいね。 次回は「アルペジオとグリッサンド」について解説します。 ▼その他の反復記号については以下の記事をチェック! 【楽譜の読み方#06】リピート記号、1番カッコ、2番カッコ 【楽譜の読み方#07】ダ・カーポ、ダル・セーニョとフィーネ 【楽譜の読み方#08】コーダ、トゥ・コーダ   【楽譜の読み方】をもっと見る→   楽譜の読み方を基礎から学習したい方に すぐわかる!! 楽譜の読み方入門 できる ゼロからはじめる楽譜&リズムの読み方超入門 読む・聴く・書くで楽しくおぼえられる! 楽譜がスラスラ読める本 書いて覚える徹底!!譜読/導入編 楽譜の読み方を体系的に学習したい方に 先生のための楽典入門 これだけは知っておきたい楽譜のしくみ 音楽力を伸ばす「譜読み」の基本~楽譜攻略13のステップ~ 音楽の基礎-音楽理解はじめの一歩...

【楽譜の読み方#11】オッターヴァ(8va)

【楽譜の読み方#11】オッターヴァ(8va)

音楽の世界に足を踏み入れるにあたり、最初のステップは楽譜の読み方を理解することです。楽譜は音楽の言語であり、その記号や表現は演奏者が楽曲を理解し、表現をする手助けをしてくれます。 本シリーズでは、初めて楽譜に触れる方にも、既に演奏経験のある方にもわかりやすいよう、音符やリズム、様々な記号や用語に焦点を当て楽譜の読み方を解説していきます。 今回は、音域の広い曲を楽譜上で表すのに便利な「オクターブ記号」について説明します。 オッターヴァ(ottava / 8va) オッターヴァとは オッターヴァはイタリア語で「オクターブ(8度)」を意味し、楽譜において音符の高さを1オクターブ上または下で演奏することを指示するオクターブ記号です。省略して「8va」と記されます。 オッターヴァを示す記号が音符やフレーズの上に記される場合は1オクターブ上げて演奏し、音符やフレーズの下に記される場合は1オクターブ下げて演奏します。(記号の種類は後述) オッターヴァを使う理由 ピアノのように音域の広い楽器では、あっという間に音符が五線を超過して何重もの加線が必要となることがあります。このように非常に楽譜が読みにくくなったときに「オッターヴァ」は登場します。 例えば、このような楽譜が… ↓↓↓↓↓ オッターヴァ(8va)を使うことで、楽譜が簡潔になり読みやすくなります。 オッターヴァ・アルタとオッターヴァ・バッサ オッターヴァ・アルタ(8va alta / ottava alta) アルタはイタリア語で「高い」を意味し、オッターヴァ・アルタは、1オクターブ上で演奏することを示します。音符の上に「8va」と記され、適用範囲が破線カッコで囲まれています。「8va alta」や「8」と記載されることもあります。 なお、2オクターブ上げて演奏する場合は、「15ma(クィンディチェジマ・アルタ)」と記されます。(慣例的に16ma / 15va/ 16vaと表記されることもある) オッターヴァ・バッサ(8vb / 8va bassa...

〜ギターの壁を超える10のエピソード〜 ザセツ君が行く! EPISODE9 チョーキングができない【Go!Go! GUITAR プレイバック】

〜ギターの壁を超える10のエピソード〜 ザセツ君が行く! EPISODE9 チョーキングができない【Go!Go! GUITAR プレイバック】

1人でギターの練習をしていると、知らぬ間に間違ったやり方をしているなんてことがある。言葉は知っていても、実際にどうやるか分からなくて、「変なクセがついちゃった!」な〜んて結果にもなりかねない。方向を間違うことはあっても努力だけは怠らないザセツ君と、ギター奏法の基礎を一緒に学んでいこう!     【プロフィール】 左:ザセツ君 (本名: 財園寺せつ夫) 冬休みにテクニックを上げようと、母の実家がある青森にまでギターを持っていくザセツ君。じいちゃんの津軽三味線の速弾き?!に目が釘付け。ギター魂がさらに燃えます! 今年もヨロシクお願いします! 右:ジミ先生 物理の先生で科学部の顧問。エフェクター作りが趣味で、エレキのことはこの人に訊け!と評判。老けてみられるが実は27歳。日サロ通いが欠かせない。 解説/竹内一弘 マンガ/ Dobby.   ◉指の力でどうにかしようと思っている  チョーキングすると指が疲れる、音程が不安定、一定の音程をキープできない、こんな症状に悩んでいる初心者は多いハズ。これはほとんどの場合、正しいフォームを知らないことが原因なんだ。それさえマスターすれば、チョーキングは簡単だよ。 ◉弦高が合ってない  キミのギターはチョーキングに適した弦高になっているかな? 意外に盲点なんだけど、弦高とチョーキングは密接な関係にあるんだ。正しいフォームと正しい弦高、この2つをチェックすれば、それだけで一気にチョーキングをマスターできる可能性があるんだ。 ◉チョーキング音痴  チョーキングはできるけど、どうも響きがカッコ悪いというキミ。それはきっとチョーキング音痴だね。チョーキングでどのくらい音程を上げるかは耳だけが頼りなんだ。なぜなら、弦の太さやギターによって、チョーキングの力加減はまったく違うんだから。    安定したチョーキングのための3つのポイントを解説しよう。①薬指でチョーキングするなら、人差指、中指も合わせてぴったり揃える。こうしないと指に力が入らないよ。②関節の曲がり具合を変えてはいけない。チョーキング前の指の状態をずっとキープするんだ。③指の力ではなく、手首の回転でチョーキングしよう。ドアノブを回すときの手首の動きを想像して欲しい。指は固定して手首だけで回転させるよね。チョーキングの正しいフォームはまさにこの動きなんだ(図1)。      弦高とは弦と指板の距離のことだ。図2のように、正しい弦高ならチョーキングする隣の弦は指先に当たる。しかし、弦高が低すぎたり高すぎたりすると、隣の弦が指に乗っかったり、潜り込んだりしてチョーキングどころではなくなるんだ。弦高の目安としては、12フレットの頂点から弦の下側までの距離が6弦=3mm、1弦=2mmといったところ(図3)。 弦高調整の方法はギターによって違うけど、一般的なレスポールタイプとストラトタイプで解説しよう。レスポールタイプの弦高調整は簡単で、ブリッジの両端についている円盤形の板を回すだけ(図4)。ストラトタイプは、ブリッジサドルの弦高調整用の穴に六角レンチを差し込んで回す(図5)。弦ごとに調整するのだけど、各弦の弦高が指板のアール(丸み)と一致するように調節するのがコツだ(図6)。必ず弦を緩めてから弦高を変更し、調整が終わったらチューニングをして確かめる。この作業を繰り返して、ベストな弦高を手に入れよう。      チョーキングで1音分音程を上げる場合だけど、どの程度の力でチョーキングするかは指の感覚ではなく耳で判断しよう。というのも、同じ1音チョーキングでも弦によって、ポジションによって力加減がまったく違うからだ。耳を鍛える方法として、まず1音(2フレット)上の実音を弾いて音程を記憶してから、同じ音程になるようにチョーキングしよう(Ex-1)。 また、チョーキングした音と同じ音(隣の弦)を同時に鳴らしてうねりがなければ正しい音程だと判断できる(Ex-2)。ストラトタイプはトレモロユニットのバネがチョーキングによって伸びるため(つまり音程が下がる)、レスポールタイプよりも多めにチョーキングしなければならないこともあるよ。    ...

“なんとなく”演奏を脱却!プロギタリスト推奨 ギター奏法意識変革トレーニング 第6回「踏むだけで目立っちゃう!? ワウペダルでグルーヴィーなカッティングからカオスなソロまで弾き倒そう!」【produced by Go! Go! GUITAR】

“なんとなく”演奏を脱却!プロギタリスト推奨 ギター奏法意識変革トレーニング 第6回「踏むだけで目立っちゃう!? ワウペダルでグルーヴィーなカッティングからカオスなソロまで弾き倒そう!」【produced by Go! Go! GUITAR】

  基本テクニックはひととおり覚えて人並みにギターの演奏はできる、と思っているそこのアナタ! 本当に弾けていますか? なんとなく弾ける“つもり”になっていませんか?? コツコツ練習しなければいけないのは速弾きやハイテクプレイばかりではありません! 基本的なテクニックこそ、実は日々の積み重ねや意識が大切なのです!! ここではプロだから教えられる、演奏テクニックに本当に大切な意識と練習を伝授します! 解説・模範演奏/生本直毅 ◆この記事で学べること ・ギタープレイの幅を拡げるワウペダルの魅力 ・押さえておきたいワウペダルの基礎知識 ・実践! ワウペダル練習フレーズ     ■ ギタープレイの幅を拡げるワウペダルの魅力    ほとんどのギタリストのエフェクターボードに組み込まれているであろうエフェクター、それが今回取り上げる「ワウペダル」です!  ワウペダルとは、ペダルを踏むことで強調したりカットしたりする音の周波数帯を変化させて、モコモコした音からキャンキャンした音までをスムーズに変化させていくことができるエフェクターです! …と言われてもイメージがつかない方もいるでしょう。  ギターの音を、まるで人が喋ってるかのようにウネウネさせることができるエフェクターと言ったほうがイメージつきやすいかもしれませんね! 有名なところだと、ジミ・ヘンドリックスの「Voodoo Child(Slight Return)」のイントロや、クリームの「White Room」のギターソロ、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンの「Bulls On Parade」のリフ、ガンズ・アンド・ローゼズの「Sweet Child O’ Mine」のギターソロなど。その他にも、ジェームス・ブラウン、カーティス・メイフィールド、テンプテーションズなどの、ファンク・ソウル系の曲でワウペダルを使ったカッティングをよく聴くことができます!  ワウペダルサウンドの特徴は、その名のとおり「ワウワウ」と喋っているような音になることです。ファンクなどでよく登場する、「チャカポコチャカポコ~」と聴こえるギターのカッティングはまさにワウペダルを使った王道中の王道プレイ、誰もが耳にしたことがあるでしょう!...

“なんとなく”演奏を脱却!プロギタリスト推奨 ギター奏法意識変革トレーニング 第5回「アームを使って、心を揺らせ!!! 音程の自由を手に入れ、感情を爆発させよう!」【produced by Go! Go! GUITAR】

“なんとなく”演奏を脱却!プロギタリスト推奨 ギター奏法意識変革トレーニング 第5回「アームを使って、心を揺らせ!!! 音程の自由を手に入れ、感情を爆発させよう!」【produced by Go! Go! GUITAR】

  基本テクニックはひととおり覚えて人並みにギターの演奏はできる、と思っているそこのアナタ! 本当に弾けていますか? なんとなく弾ける“つもり”になっていませんか?? コツコツ練習しなければいけないのは速弾きやハイテクプレイばかりではありません! 基本的なテクニックこそ、実は日々の積み重ねや意識が大切なのです!! ここではプロだから教えられる、演奏テクニックに本当に大切な意識と練習を伝授します! 解説・模範演奏/生本直毅 ◆この記事で学べること ・アームの名手たち ・アーミングの基本 ・実践! アーミング練習フレーズ     ■ アームの名手たち    音程を繊細に揺らしたり、大胆に揺らしたり、時に「ギュワ〜ン」と叫び声をあげたり、隠し味から飛び道具まで、実に幅広く使えるテクニックが「アーミング」です!  先日、亡くなった孤高の天才ギタリスト「ジェフ・ベック」は、まさに幅広いアーミングテクニックを駆使して、ギターで歌い、泣き、そして叫んでいました。もちろん、ジェフ・ベックに限らず、ありとあらゆるジャンルやスタイルのギタリストが、アームを使ってさまざまな表現をしてきました。  アームの使い方も千差万別、とても全部は紹介しきれませんが、アーミングが印象的なギタリストを何人か紹介していきます!  まずは何と言っても、ジミ・ヘンドリックスでしょう! フェンダー・ストラトキャスターとマーシャルアンプ、ファズやワウを使って、爆音&ノイジーな音をフィードバックさせながら、1969年のウッドストックで演奏された「アメリカ国家」はあまりにも衝撃的です! 当時のベトナム戦争への抗議の意味も込めたこの演奏は、フィードバックとアームを駆使して、まるで爆撃シーンのような強烈なノイズを発しながらプレイされました。このプレイを始め、ジミ・ヘンドリックスがロックギターの表現に革命をもたらしたと言えるでしょう!  それから約10年経ち、「フロイドローズ」というアーミングしてもチューニングが狂いにくいアームが開発され、より音程の可変幅が大きく激しいアーミングプレイが可能になりました。そのフロイドローズのシリアルナンバー1番を使っていたのが、エドワード・ヴァン・ヘイレンでした。ヴァン・ヘイレンと言えば、ライトハンドの印象が強いかもしれませんが、フロイドローズを使った大胆なアーミングも先駆者的な存在でした。デビューアルバム「Van Halen」2曲目に収録されている「Eruption」(邦題「暗闇の爆撃」)は必聴!  その後、HR/HM全盛期には数々のフロイドローズの名手たちがアーミングをしまくりました! 特に印象的なのは、ブラッド・ギルス、ジョー・サトリアーニ、スティーブ・ヴァイなどでしょうか。  その一方で、グレッチ6120に搭載されたビグスビータイプのトレモロユニットを使いこなしていた、ブライアン・セッツァーも忘れてはいけませんね! ビグスビーは、音程の可変幅は狭いですが、その限られた中で繊細な表現ができるアームです。ブライアン・セッツァーの演奏もぜひ聴いてもらいたいです。  まだまだ、アームの名手はいっぱい居ますが、紹介しきれないのでこの辺にしてアーミングの解説に移っていきましょう!  ...

“なんとなく”演奏を脱却!プロギタリスト推奨 ギター奏法意識変革トレーニング 第4回「指が引っ掛かって地味に難しい? スライド & グリッサンドをマスターして、指板上を縦横無尽に滑り回ろう!」【produced by Go! Go! GUITAR】

“なんとなく”演奏を脱却!プロギタリスト推奨 ギター奏法意識変革トレーニング 第4回「指が引っ掛かって地味に難しい? スライド & グリッサンドをマスターして、指板上を縦横無尽に滑り回ろう!」【produced by Go! Go! GUITAR】

  基本テクニックはひととおり覚えて人並みにギターの演奏はできる、と思っているそこのアナタ! 本当に弾けていますか? なんとなく弾ける“つもり”になっていませんか?? コツコツ練習しなければいけないのは速弾きやハイテクプレイばかりではありません! 基本的なテクニックこそ、実は日々の積み重ねや意識が大切なのです!! ここではプロだから教えられる、演奏テクニックに本当に大切な意識と練習を伝授します! 解説・模範演奏/生本直毅 ◆この記事で学べること ・スライドとグリッサンドの違いとは? ・スライド&グリッサンドの基本 ・実践! スライド&グリッサンド練習フレーズ     ■ スライドとグリッサンドの違いとは?    「ガガガガガッ!! 痛っ!!」ギターを始めたばかりの頃、リードフレーズの練習でスライドしたときに指がフレットに引っ掛かって痛い目にあったギタリストは多いはず。さらに誰もが、指が目的のフレットまで届かなかったり行き過ぎたりして音程を外してしまうことを数え切れないほど経験してきたことでしょう!  そんな苦い思い出はさておき、スライドというテクニックは本当によく使うし、特にリードフレーズを弾くときに使わないことはほぼないのではないでしょうか?  ギターでフレーズを弾くときに音を滑らかに繋いで歌うようにフレーズを奏でてくれるのが、今回取り上げるスライドやグリッサンドなんです!  まず、スライドとグリッサンドの定義についてお話ししましょう。諸説ありますが、ここでは長年筆者がギターを弾いてきて感覚的に身につけたことに基づいて簡単に説明します。 「スライド」  スタート地点と目的地点が決まっていて、押弦したまま指を移動させること。  2音を滑らかに繋ぐこと。 「グリッサンド」  音程を滑らかに上下させる装飾音符的なこと。例えば、出したい音程に対して少し下からシャクったり、フレーズの語尾で音程をフォールさせたりすること。  これも押弦したまま指を移動させるが、あくまでも装飾なのでスタート地点や終わり地点は曖昧。  ちょっと難しい言い回しになってしまいましたが、あまり気にせず…! とにかく、滑らかに音程を繋いだり上げ下げしたりすることで、ギターとしてより豊かな表現ができるのです!  とってもシンプルなメロディーをスライドやグリッサンドを使うか使わないかて弾き比べると、ギターの表現力の違いがとってもわかります。スライドやグリッサンドを使わないとつたない初心者みたいな表現にしかならないものが、使うといきなり上級者のような歌い回しになるのです!  ただ…そんなスライドに、苦手意識を持っていませんか?...

“なんとなく”演奏を脱却!プロギタリスト推奨 ギター奏法意識変革トレーニング 第3回「流麗なソロから、小鳥のさえずりのようなオブリまで!ハンマリングとプリングを使いこなして、プレイの幅を広げよう!」【produced by Go! Go! GUITAR】

“なんとなく”演奏を脱却!プロギタリスト推奨 ギター奏法意識変革トレーニング 第3回「流麗なソロから、小鳥のさえずりのようなオブリまで!ハンマリングとプリングを使いこなして、プレイの幅を広げよう!」【produced by Go! Go! GUITAR】

  基本テクニックはひととおり覚えて人並みにギターの演奏はできる、と思っているそこのアナタ! 本当に弾けていますか? なんとなく弾ける“つもり”になっていませんか?? コツコツ練習しなければいけないのは速弾きやハイテクプレイばかりではありません! 基本的なテクニックこそ、実は日々の積み重ねや意識が大切なのです!! ここではプロだから教えられる、演奏テクニックに本当に大切な意識と練習を伝授します! 解説・模範演奏/生本直毅 ◆この記事で学べること ・“叩く”“引っ掻く”をしっかり意識することが大切 ・ハンマリング&プリングの基本 ・実践! ハンマリング&プリング練習フレーズ     ■ “叩く”“引っ掻く”をしっかり意識することが大切    ギターを弾く上で、実は意外と見落としがちなテクニックが、ハンマリング(・オン)とプリング(・オフ)ではないでしょうか。なんとなく「ピッキングしないで左手の指で弦を押せばいいんでしょ?」とか、「ピッキングしないで、左手の指離せばいいんでしょ?」くらいに思っていませんか?  何を隠そう、筆者は専門学校に入って本格的にプロを目指すようになるまではそう思っていました!  ハンマリングの語源を考えたことはありますか? 実は、“ハンマー”から来ているのです。“ハンマー”は叩くものですよね? つまり、指で弦を叩くことによって発音するということなのです。  同じようにプリングは“プル”、つまり引くなので弦を引っ掻いて発音するということなのです。なんとなく歪んだ音色でごまかしながら、「弦を押さえる」「弦を離す」くらいに考えていた方には新しい感覚かもしれません!  このハンマリングとプリングの根本的な考え方を理解した上で、このテクニックの魅力について解説していきます!  ハンマリングとプリングを使うとどういう表現になるのか? というと、ピッキングするより滑らかに音をつなげられることが1番の魅力ではないでしょうか。これを“レガート奏法”という場合もありますね。流れるようにスムーズなフレーズや、さりげなくも気の利いたオブリなどを弾きたいときにピッタリ!  ピッキングした音はどうしてもアタッキーになってしまい、速いフレーズをフルピッキングすると単純に難しいし音もマシンガンのような「ダダダダダダ」みたいな硬い音になりがちです。  ハンマリングとプリングを駆使したレガートで弾けば、「タラララララ」みたいに流れるように華麗なニュアンスになります。  また、ソウル系のギターで耳にするような、和音を弾きながら装飾的なオカズを入れるときにもハンマリングとプリングはよく使います。古くはディヴィッド・T・ウォーカーや最近だとマテウス・アサトのように、クリーンな音色で和音を鳴らしながらもメロディアスなフレーズを弾くときは必ずこのテクニックを使いますね! まさに、ソウル系のときは音色もクリーンなので、左手の“叩く”“引っ掻く”動作がしっかりしていないと音が鳴りません!  では、このテクニックを身につけるための基本を解説していきましょう!...