
〜ギターの壁を超える10のエピソード〜 ザセツ君が行く! EPISODE6 ミュートができない【Go!Go! GUITAR プレイバック】
1人でギターの練習をしていると、知らぬ間に間違ったやり方をしているなんてことがある。言葉は知っていても、実際にどうやるか分からなくて、「変なクセがついちゃった!」な~んて結果にもなりかねない。方向を間違うことはあっても努力だけは怠らないザセツ君と、ギター奏法の基礎を一緒に学んでいこう! 【プロフィール】 左:ザセツ君 (本名: 財園寺せつ夫) すっかりエレキギターの虜となり寝食を忘れて練習に没頭する毎日で、少し痩せてきたザセツ君。「アラ~、痩せるなら私もギター始めようかしら?」とお母さん。親子セッションもあながち夢ではない!? 右:ジミ先生 物理の先生で科学部の顧問。エフェクター作りが趣味で、エレキのことはこの人に訊け!と評判。老けてみられるが実は27 歳。日サロ通いが欠かせない。 解説/竹内一弘 マンガ/ Dobby. ◉左手の親指が立っている ネックを握る手をよ~く見てみよう。親指はどんな状態になっているかな? 行儀良くネックの裏側で立てているならそれが原因だと思って間違いナシ。クラシックギターならそのフォームが推奨されるけど、エレキにはエレキの握り方があるんだ。 ◉右手が浮いている ブリッジミュートってやつは名前の通りブリッジ付近で弦の振動を弱める手法だ。どうやってミュートするかというと右手の手刀(しゅとう)部分を使う。だから、手刀部分がブリッジから浮いているフォームではどう頑張ったってブリッジミュートはできない。 ◉ポジション移動時の左手が弦から離れている エレキは油断するとすぐに意図しない音が鳴ってしまう楽器だ。鳴らす弦以外の弦が振動しないように常に気を配らなければならない。特に、大きくポジションが変わるときにネックから左手を離してしまうような弾き方は厳禁なんだ。 エレキで弾くロックギターなら親指を5、6弦に被せるように握り込むフォームで弾こう(図1)。こうすることで5、6弦が不用意に鳴ってしまうことが防げるからだ。もちろん、5、6弦で単音を弾くときやバレーコードを押さえるときなんかはそれぞれに適したフォームにチェンジするが、それ以外はこのフォームでOKだ。実は、コードFのようなバレーコードも6弦を親指で押えるロックギタリストが多く、見た目もカッコいいんだよね。 ...