
〜ギターの壁を超える10のエピソード〜 ザセツ君が行く! EPISODE5 リズムが合わない【Go!Go! GUITAR プレイバック】
1人でギターの練習をしていると、知らぬ間に間違ったやり方をしているなんてことがある。言葉は知っていても、実際にどうやるか分からなくて、「変なクセが付いちゃった!」な~んて結果にもなりかねない。方向を間違うことはあっても努力だけは怠らないザセツ君と、ギター奏法の基礎を一緒に学んでいこう! 【プロフィール】 左:ザセツ君 (本名: 財園寺せつ夫) 学園祭に向けてギター熱が上がるあまり、クラスの模擬店で楽器屋をやろうと言い出す始末。「誰が買いにくるの?」「仕入れるの?」のツッコミのなか、もはやなりきり店長の妄想は誰も止められない……。 右:ジミ先生 物理の先生で科学部の顧問。エフェクター作りが趣味で、エレキのことはこの人に訊け!と評判。老けてみられるが実は27歳。日サロ通いが欠かせない。 解説/竹内一弘 マンガ/ Dobby. ◉リズムってもんを理解していない 長年音楽を聴いているから、リズムについてもなんとなくわかっているつもりになっていないかい?リズムの“ オモテ” や“ ウラ”、それから3つで数えるのか、4つなのかという拍子、そしてドラムの演奏パターンも知っておきたいね。 ◉周りの演奏を聴いていない バンド演奏のとき、何を聴きながら演奏しているかが問題だ。自分のギターを聴いてるって?それでは独りよがりの演奏になってしまうぞ。バンドはみんなが一体感を持って演奏しないと迫力のある、そして気持ちの良いサウンドにならないんだ。 ◉リズムがズレる原因を分かっていな 自分はリズム感が悪いからバンドのみんなと合わせられないと思っていないかい?実は基本的なリズム感さえあればそこから先は個性なのであんまり難しく考える必要はない。それよりも、なぜギターの演奏がズレるのか、その原因を確かめたいね。 拍子は4拍子か3拍子が多い。曲を聴きながら「1、2、3、4」と繰り返し数えられるならそれは4拍子の曲だ(図1)。ドラムはリズムを細かく刻むハイハット、2拍目、4拍目にアクセントをつけるスネア、ボトムを支えるバスドラムからなる(図2)。 バンドのリズムを支えるのはドラムだ。1人でギターの練習をしているときは自分中心のリズムで演奏できるが、バンド内でそれをやったら他のパートとリズムが合わなくなるので、ドラムを意識して聴こう。...