
〜ギターの壁を超える10のエピソード〜 ザセツ君が行く! EPISODE2 ストロークができない【Go!Go! GUITAR プレイバック】
1人でギターの練習をしていると、知らぬ間に間違ったやり方をしているなんてことがある。言葉は知っていても、実際にどうやるか分からなくて、「変なクセが付いちゃった!」な~んて結果にもなりかねない。方向を間違うことはあっても努力だけは怠らないザセツ君と、ギター奏法の基礎を一緒に学んでいこう! 【プロフィール】 左:ザセツ君 (本名: 財園寺せつ夫) 期末テストが近くなり、勉強にも精が出るザセツ君。元素記号のC(炭素)やF(フッ素)に目が止まると、ついついギターの練習をし始めてしまう……。やっぱりその視野は狭い。はたして成績は!? 右:ジョン先生 ザセツ君が通う高校の英語(グラマー)教師で、軽音部の顧問。名前だけで選んだ妻のヨーコには頭が上がらない自称・永遠の40歳。 解説/竹内一弘 マンガ/ Dobby. ◉どんだけ振ってんの? ストロークは腕を振るというイメージだけど、実際には手首、指先でちょこちょこと弦をなでるイメージなんだ。それが少し激しくなって腕を振っているように見えるだけ。数分で疲れてしまうなら、それは間違いなく腕を振りすぎってこと。 ◉リズムがぎくしゃく アップテンポになるとリズムがキマまらない、「俺ってリズム感が悪いのかなぁ」って悩み。しかし、曲に合わせて手拍子ができるならリズム感に問題はない。手拍子は無意識にできるけどストロークとなると意識過剰になる……それが乱れの原因。 ◉そのピック、硬過ぎない? ストロークする右手は適度に脱力することが肝心。でも、どうしても力が入ってしまうとか、ストロークしているとピックが回ってしまうなんて悩み、あるよね。これらを引き起こす原因の1つがピックの硬さだ。硬すぎると色々と問題もあるんだ。 まずは基本から。ストロークはダウンとアップの2種類があり(図1)、ダウンは低音弦が強く、アップは高音弦が強く鳴る。あまりピックを深く当てないことがコツだ。8分音符で作られたリズムを8ビートといい、ダウンとアップのくり返しで弾くんだ(譜例1) 右手の動かし方がとにかく大切! ストロークは手についた水を払うように手首を振ろう。肘から振っていると疲れる、リズムが乱れる、速さに対応できないなど良くないことばかり引き起こしてしまう。手首の動きにつられて肘が動いているという状態が理想的なフォームだぞ(図2)。 それから、ギターはアコギ、エレキの両方とも力一杯弦をはじくと良い音がしないからね、これも大切なポイント。特にアコギは軽くストロークするだけでも十分に張りのある良い音が出る楽器なので、まずはソフトなストロークを心がけよう。Ex-1を♩=130でストロークし続けられれば合格だ。 ...